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久々に皇室の話題、皇統の危機についての話題をとりあげたい。
今月11日と12日は、佐賀県で行われた国民スポーツ大会(今年から国民体育大会はこう呼ばれるようになった)に愛子内親王が初の単独地方公務として臨まれた。
いくつかの競技をご覧になったが、その合間には佐賀の史跡や伝統に触れられた。
〝事件〟が起きたのは12日、手漉き和紙の工房を訪れられたときである。
和紙の手漉きを実際に体験なさったのだが、原料を水に溶かしたものを掬い、木枠を動かして均一にしようとする際に、なかなかうまく行かず、「やばいやばい」という声を発せられたのである。
その声はかろうじて聴きとれるもので、日テレの動画では、「やばいやばい」というテロップがついた。
やばいは古くは反社会的な人々の間でしか用いられない隠語だったが、調べてみると昭和40年代から若者たちの俗語となったという。
私の感覚ではもっとあとのような気がするが、それはともかく、ここ20年くらいは、良くない意味に加え、ものすごく美味しいとか、思わず涙が出るほど感動したというような、良い意味にも使われている。
愛子さまの今回の発言は良くない意味のほうの「やばい」で、皇族がプライベートで、たとえば同じ年頃の友達との会話で「やばい」と発言しても別に構わないと私は思う。
しかし公務の場においては決して発するべきではない言葉であるはずだ。
日テレの動画にははじめ、愛子さまもやばいとおっしゃるなんて、なんか身近に感じたと言うように、似たような好意的なコメントがいくつも並んだ。
しかし翌日には動画から「やばいやばい」のテロップが消された(とはいえ音声としては聞き取れる)。
皇女の発言としてあまりに不適切であると日テレが判断したのか、宮内庁あたりからテロップを消すよう、要請があったのか、あるいは最初の動画に「やばい」発言に対する疑問が少数ではあるが存在していたからだろうか。
ともかく、テロップが削除されるとコメント欄は一変した。
・やっぱり「やばいやばい」はおっしゃってなかったんですね。普通の報道でも誤りがあったらテロップに誤りがあったと訂正謝罪があるものですが、黙ってテロップだけ削除はいくらなんでもひどすぎませんか。ろくに取材もせずに空耳でテロップをつけ、誤りがあったと分かったら削除するだけ、報道のあり方としても、人間性を疑います。はっきり言って最低です。
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