… … …(記事全文4,006文字)トランプの狙いと日本復活八策
トランプ政権誕生を受けて、具体的に日本はどんな政策を実行すべきでしょうか?
トランプは,関税引上げ宣言し,そして在日米軍の規模縮小,日米安保破棄を匂わせる発言をしています.これはつまり,これまでアメリカは(日本を手懐け,米国国益を拡大するために)日本の面倒をみてきたが,「これからは勝手にしてくれ」,という方向へと大きく展開することを意味しています.
こうしたトランプ革命を追い風にするか、それとも向かい風にしてしまうかは、日本が進む方向次第です。日本が独立する気があるのなら,これは最大のチャンスです.しかし,独立する気がないのなら,それは最悪の未来へと進むことになります.なぜなら,独立する気がなければ,日本はアメリカに「すがりつく」事しか出来なくなってしまい,結局さらにアメリカに常軌を逸する「貢ぎ物」を提供し続ける他無くなるからです.そしてそれにも関わらず早晩必ずアメリカに「捨てられる」ことになってしまうからです.
だとするなら,独立か,依存かの二者択一において日本が採用すべきは言うまでも無く,「真の独立」の実現なのです.
当方はこうした「真の独立」を実現するための具体策として「今すぐなすべき日本復活のための八策」を以下のように考えています.
【第一策】財政規律の適正化
【第二策】178万円への壁引き上げ
【第三策】ガソリン税減税・消費税減税
【第四策】国土強靱化・地方創生・防衛投資の拡大(高速道路・新幹線・防災施設の整備)
【第五策】地方支援(地方交付税交付金)の充実
【第六策】重要公共サービス(防衛,食糧,エネルギー,建設,運輸等)の拡充
【第七策】トランプ政権との連携を通した「協調的保護主義」の推進
【第八策】トランプ政権と連携を通した「過剰医療」の適正化
そもそもトランプは,関税引上げを世界中の国に触れ回っていますが,それは全て「貿易赤字の縮減」を目指してのもの.それと同時に,同盟各国に対して,自主防衛力の増強と米国負担の縮小を主張していますが,それも結局「米国負担の軽減」を目指してのもの.その意図を汲み取り,トランプの狙いを「実現させてあげる」ための具体的戦略がこの八策です.
まず,第二策から第六策はいずれも「内需拡大」を通して…
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