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藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~

藤井聡(京都大学教授・表現者クライテリオン編集長)

藤井聡

今月30日,沖縄シンポジウム『戦後80年、沖縄から考える対米独立への道』を開催します!是非ご参加下さい!
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今月末の30日,表現者クライテリオンでは,沖縄シンポジウムを開催します!

https://the-criterion.jp/symposium/250330okinawa/

 

「表現者クライテリオン」は,「危機と対峙する保守思想誌」として,毎号,日本の様々な政治,経済,社会,そして外交問題等をとりあげ思想的に掘り下げる言論活動を展開していますが,我々編集部はこの雑誌刊行にあわせ,ラジオ(KBS京都あるがままラジオ),動画(藤井聡チャンネル),テレビ(東京ホンマもん教室)や塾の開講(表現者塾)等,様々な機会を通して言論を展開し,日本の公的言論空間を高度化し,日本に貢献することを目指しています.

 

そんな一連の言論活動の中で,本誌で特に重視しているのが,毎年数回のペースで開催しているシンポジウムです.

 

これまで,このシンポジウムを通して,今,クライテリオンで主要な執筆者として活躍されている小幡敏氏に,始めてお目にかかり,投稿寄港を提案さしあげたのもシンポジウムの場でしたし,その他の表現者賞を授賞された方と初めてお目にかかったのもシンポジウムでった事等もありました.

 

表現者塾は,全国に「支部」がありますが,その支部がつくられる契機となったのも,シンポジウムだったと言うケースもあります.

 

ただし何よりも大切なのは,まさにその「場所」で,その「場所」でしか分からない空気の中で,その「場所」に関わる議論を,参加者と共に深めることができる,という点.

 

とりわけ,2018年,クライテリオンが創刊されたまさにその年に,第一回目の地方シンポジウムとして開催した沖縄シンポは,まさにそういう,極めて重要なものとなりました.

 

「沖縄」という土地は,今から丁度80年前の大東亜戦勝での大激戦地であり,唯一米軍に直接支配された地です.そしてそれと同時に,それ以後80年間ずっと,未だに県内の広範な土地が米軍に支配されたままとなっている地です.

 

一方で,沖縄の地政学的な位置は,台湾,中国が目と鼻の先の場所にあると同時に,東南アジア諸国が東京はもちろん九州よりも身近な距離にある,まさに日本よりも東アジアのど真ん中に位置する場所.この地にれば,大東亜戦争で,なぜ日本が東南アジアで闘ったのかの意味がくっきりと見えてきます.

 

しかも今日においては,台湾海峡は,親米中冷戦が始まった今,欧州よりも中東よりも戦略的重要度の高いの高いエリアとなっています.結果,沖縄の在日米軍は極東における米軍の最重要基地でもあります.

 

ただし,日本に取ってみれば上述のように,ただ単に米国に占領されたままとなっている土地.ましてや沖縄県民にとってみれば,占領され続けている現下の状況は屈辱と言う他無い状況.

 

しかし,日米同盟という枠組みの中では,ましてや尖閣問題をかかえる現状では,ただ単に在日米軍撤退を主張すればそれでよいという話しには成りません.やはり,核武装を軸とした自主防衛体制を築き上げることなくして,在日米軍撤退を推進することは,かえって近隣諸国からの様々な次元における侵略を被り,それを通して国家の命運が尽きる契機とならないとも限りません.

 

そんな中,トランプが日米同盟破棄を暗示する発言を行い,イーロンマスクが在日米軍の予算カットを実際に決定しました.

 

これは日本の自主防衛力を高める必要性が,一気に高まりつつあることを意味しています.そしてそれは,日本に対する米軍支配,沖縄に対する不当な占領状況を終えることが実際に可能となる最大の好機の到来を意味するものでもあります.

 

はたして今の日本にそんな独立を目指す気概と能力があるのか――それが今まさに問われる状況になっているわけです.

 

この機会に,世界史的な視点,巨視的な地政学的な視座から日本の現状を改めて理解し,真の独立を考える事にあたり,沖縄ほどに相応しい地はありません.

 

ついてはクライテリオンの編集委員の当方と柴山桂太さん,浜崎洋介さん,川端祐一郎さんが登壇する一方,表現者奨励賞の受賞者であり,沖縄の地で様々な沖縄問題を巡る言論活動を展開されてきた藤原昌樹氏にコーディネートの労をとっていただきながら,

『戦後80年,沖縄から対米独立を考える』

と題したシンポジウムで,この沖縄問題,つまりは日本の「属国日本問題」と「対米独立問題」を,徹底的に考えることといたしました.

 

日時は3月30日の午後,場所は沖縄の那覇.

https://the-criterion.jp/symposium/250330okinawa/

 

現在,空席はまだまだたくさん残っています.是非是非,一人でも多くの方にご参加いただきたいと思っています.沖縄県内の方はもちろんのこと,この機会に是非,全国からも沖縄の地にご参集戴きたいと思っています!

 

ご参加希望の方は是非,下記よりお申し込み下さい.

https://the-criterion.jp/symposium/250330okinawa/

 

戦後80年,トランプ革命元年,日米安保体制終演「元年」のこの年を是非,戦後日本の真独立元年とすべく,沖縄の地でじっくりと議論を重ねましょう.

 

シンポジウムの後は勿論,参加者の方と我々登壇者が語りあう懇親会も開催予定です.

 

是非とも,ご参加下さい,沖縄でお待ちしています!

https://the-criterion.jp/symposium/250330okinawa/

 

 

              記

『表現者クライテリオン沖縄シンポジウム 

〜戦後80年、沖縄から考える対米独立への道〜』

 

日 時 3月30日(日) 14:00~16:30(開場 13:40)

会 場 沖縄県市町村自治会館 https://maps.app.goo.gl/LcUA5zTFNEosvPgP6?g_st=com.google.maps.preview.copy

    (那覇空港から車で10分,バスターミナルから徒歩3分,

     旭橋駅から通路直通、徒歩5分)

参加費 一般:3000円、塾生・サポーター:2000円

懇親会 日時:17時00分~19時30分(会費5,000円)

主 催 株式会社啓文社

内 容 第1部 ポスト2025の世界と沖縄—第二次トランプ政権がもたらす試練

    第2部 戦後80年の検証 ー 沖縄に見る対米関係の実像

申 込 https://the-criterion.jp/symposium/250330okinawa/

(備考:招待シンポの翌日31日には,表現者塾生限定企画として,編集委員と共に沖縄の風土や歴史を学ぶ小旅行を企画しています)

 

                       以上

 

 


追伸:筆者(藤井聡)へのご意見、ご感想は、このメールアドレス宛てにお送りください。



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