… … …(記事全文3,682文字)現者クライテリオンの最新刊は
「反欧米論:アジアの新世紀に向けて」
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という特集号.このタイトルを見て,「なる程,それは重要だ!」と賛同する読者は,少なくとも今の日本では限られているのではないかと…思いますが…これからの日本の政治を大所高所から考える上で,これほど大切なテーマはない,というのがこのテーマです.
(紹介動画:https://www.youtube.com/watch?v=_Je7qkzgP0w)
何と言っても,欧米とアジアのこれからの趨勢を見極め,その上で彼らとどの様に付き合って行くのかを考えることで,日本の命運が決する事になるからです.
とりわけ,今,世界の趨勢は大きく変わろうとしています.
20世紀後半までは欧米が世界の覇権を握っており,欧米とさえ仲良くしていれば,日本は安泰だったからです.
しかし今やもう,欧米は「没落」を始めています.
一方で,中国,そしてインドが「台頭」してきているのです.
そして,21世紀中盤には欧米と中印との経済力のパワーバランスが「逆転」しかねない状況にあるのです.
例えば,コチラのグラフをご覧下さい.
これは,本特集の巻頭座談会で当方が解説したグラフなのですが,西暦元年から近未来の2050年までの,世界の主要国のGDPのシェア推計図を示しています(このグラフは和蘭のグローニンゲン大学の研究チームが作成したものです).
ご覧の様に20世紀後半,日米欧で世界の8~9割程度のGDPシェアを占めており,中印は1割強程度のシェアしかありませんでした.
ところが,21世紀に入った頃から日米欧のシェアは減少しはじめ,代わりに中印が拡大してきている様子が分かります.具体的に言うなら…
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