Foomii(フーミー)

藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~

藤井聡(京都大学教授・表現者クライテリオン編集長)

藤井聡

【岸田も石破もこれを読め!】アメリカへの「依存」から脱却し「対等」に付き合うためにこそ,『反欧米論』が必要である.是非,表現者クライテリオン最新号をご一読下さい.

現者クライテリオンの最新刊は

 

「反欧米論:アジアの新世紀に向けて」

Amazon:https://amzn.asia/d/7OooVpP

定期購読:https://the-criterion.jp/subscription/

 

という特集号.このタイトルを見て,「なる程,それは重要だ!」と賛同する読者は,少なくとも今の日本では限られているのではないかと…思いますが…これからの日本の政治を大所高所から考える上で,これほど大切なテーマはない,というのがこのテーマです.

(紹介動画:https://www.youtube.com/watch?v=_Je7qkzgP0w

 

何と言っても,欧米とアジアのこれからの趨勢を見極め,その上で彼らとどの様に付き合って行くのかを考えることで,日本の命運が決する事になるからです.

 

とりわけ,今,世界の趨勢は大きく変わろうとしています.

 

20世紀後半までは欧米が世界の覇権を握っており,欧米とさえ仲良くしていれば,日本は安泰だったからです.

 

しかし今やもう,欧米は「没落」を始めています.

 

一方で,中国,そしてインドが「台頭」してきているのです.

 

そして,21世紀中盤には欧米と中印との経済力のパワーバランスが「逆転」しかねない状況にあるのです.

 

例えば,コチラのグラフをご覧下さい.

 

これは,本特集の巻頭座談会で当方が解説したグラフなのですが,西暦元年から近未来の2050年までの,世界の主要国のGDPのシェア推計図を示しています(このグラフは和蘭のグローニンゲン大学の研究チームが作成したものです).

 

ご覧の様に20世紀後半,日米欧で世界の8~9割程度のGDPシェアを占めており,中印は1割強程度のシェアしかありませんでした.

 

ところが,21世紀に入った頃から日米欧のシェアは減少しはじめ,代わりに中印が拡大してきている様子が分かります.具体的に言うなら…

… … …(記事全文3,682文字)
  • バックナンバーを購入すると全文読むことができます。

    購入済みの読者はこちらからログインすると全文表示されます。

    ログインする
  • ひと月分まとめての販売となります。1記事のみの販売は行っていません。

    価格:880円(税込)

    2024年12月分をまとめて購入する

今月発行済みのマガジン

ここ半年のバックナンバー

2025年のバックナンバー

2024年のバックナンバー

このマガジンを読んでいる人はこんな本をチェックしています

月途中からのご利用について

月途中からサービス利用を開始された場合も、その月に配信されたウェブマガジンのすべての記事を読むことができます。2025年3月19日に利用を開始した場合、2025年3月1日~19日に配信されたウェブマガジンが届きます。

利用開始月(今月/来月)について

利用開始月を選択することができます。「今月」を選択した場合、月の途中でもすぐに利用を開始することができます。「来月」を選択した場合、2025年5月1日から利用を開始することができます。

お支払方法

クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済、d払い、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払いをご利用いただけます。

クレジットカードでの購読の場合、次のカードブランドが利用できます。

VISA Master JCB AMEX

キャリア決済での購読の場合、次のサービスが利用できます。

docomo au softbank

銀行振込での購読の場合、振込先(弊社口座)は以下の銀行になります。

ゆうちょ銀行 楽天銀行

解約について

クレジットカード決済によるご利用の場合、解約申請をされるまで、継続してサービスをご利用いただくことができます。ご利用は月単位となり、解約申請をした月の末日にて解約となります。解約申請は、マイページからお申し込みください。

銀行振込、コンビニ決済等の前払いによるご利用の場合、お申し込みいただいた利用期間の最終日をもって解約となります。利用期間を延長することにより、継続してサービスを利用することができます。

購読する