… … …(記事全文3,729文字)全四回にわたって,『五島列島「洋上風力発電」視察記』をお届けしましたが,今回はその番外編.
五島列島と言えば,「クエ」が釣れる…ということで,視察日の「前日」に五島列島に入り,一晩夜釣りを致して参りました.
当方,「クエ」は毎年,五島列島のさらに沖にある「男女群島」にていつも狙っており,昨年,一昨年とそれぞれ一本ずつあげております.
昨年は5キロ,一昨年は8.6キロのクエをあげたのですが,当方が死ぬまでに,つまり,なんとか当方が生きている間に20キロ超えを目指したい,がまずはその前にまずは10キロをこえなければ…ということで,四六時中いつも,「クエ」を狙えるタイミングを狙っておりますw
…が,クエが釣れるところなんて限られていますし,最近は多忙もあり,男女群島には年に一回くらいしか行けてないですから,今回の五島列島視察は,またとないクエを狙えるチャンスとなる,ということで,日程を調整して,ナントカ一日,釣りのための時間を確保したという次第です.
当方が五島についたのが夕方5時.
もともと,クエはどこででも釣れる,というわけでなく,釣るには「十分に水深がある磯場」という特殊な場所でなければなりません.が,そんな釣り場所は,初めての五島でスグに分かる筈もなく,地元の渡船業者にお願いして,連れて行ってもらうつもり…だったのですが,「一人の夜釣りは危険だから,連れて行けません」と断られてしましました…どうやらちょっと前に事故があったらしく,ますます連れて行けない,ということになったようです.
が,親切に,「ここなら,歩いていけるよ」という場所を丁寧に教えて頂いたので,そこにいくことに.
まず,サバを20kg購入.オキアミも10kg購入.そして,クルマでその場所に向かいます.
竿もリールもクーラーもありますから,全部併せて60キロほどの超大荷物.
しかも,背負えるような袋はなく,餌は全て「手で持って」運ばねばなりません.
60キロもの荷物をもって,磯場に移動するのですが…とてつもなく険しい山道を歩いて行かねばなりません.
荷物がなければ20分くらいでいけるところだそうですが,とてつもない重量,しかも,超絶に持ち運びしづらい大荷物ですから,必死になって「100歩」歩いて身体を休め,また「100歩」歩いて身体を休め…ということを繰り返して,ポイントに向かいました.
ホントに死ぬんじゃないかというくらいにキツい地獄のような道中でしたが,少しずつ少しずつ進み,おおよそ2時間半ほどかけてポイントあたりに到着.
さぁ,「クエを狙うぞ!」と思った瞬間,目に入ってきたのが,…
藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~
藤井聡(京都大学教授・表現者クライテリオン編集長)