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藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~

藤井聡(京都大学教授・表現者クライテリオン編集長)

藤井聡

【朝まで生テレビ「一視聴者」としての素朴な疑問】 国民の窮状を放置する政策論者を国民は「極悪非道な悪代官」と認識したのだろうか?

過日ご報告さし上げた「朝まで生テレビ!」ですが、昨夜ようやく、一視聴者としてざっと自分自身で拝見することができました。

 

なかなか議論がドライブせず、話しがあっち行ったりこっち行ったりと、相変わらずの展開でしたが、その中でもやはり、財務官僚を長くお務めで昨年から大学で教授をされている小幡積さんと当方とが「対立」するような恰好で、放送されていたのだなぁ、というのが印象的でした。

 

出ている時からもちろん(というか、出演者として小幡さんの名前があるのを見た時から)、小幡さんとはことある毎に対立するなぁと感じてはいましたが、番組の作り方が、その対立をさらにクッキリと示すような恰好となっていたのだなぁと認識した次第です。

 

例えば、当方と小幡さんが画面の「右側と左側」に映し出される、というショットが何度も繰り返されていたようですし、田原さんを移しているショットでも、田原さんの上に掲げてある大きなモニターには、小幡さんと当方のツーショットが映し出されていました。

 

で、当方が話しているときには、その当方の話を聞いている、イライラとされているご様子の小幡さんの顔がでかでかとワンショットで映し出される、というショットも何度もありました。

 

一出演者としては、こうやって対立を煽られるのは、なかなか困ったものだとは思いますが(苦笑)、一視聴者として拝見する立場に立てば、実はこれはこれで大変効果的だったのではないかと…昨夜、改めて番組を視聴していて感じた次第です。

 

なぜなら小幡さんが言いたいことも、そして当方が言いたいことも、両者の対立構図を示すことで、視聴者の方には伝わりやすくなっていたのではないかと…感じたからです。

 

まず、今回の朝生で登場した小幡さんと当方の対立点をいくつか纏めると、次のようになります。

 

    小幡           藤井

・今、日銀は利上げしろ   今、日銀は利上げするな

・財政拡大なんてするな   財政拡大しろ

… … …(記事全文3,102文字)
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