… … …(記事全文4,291文字)本日、久方ぶりに「朝まで生テレビ!」に出演させて頂きました。
前回の出演は確か、昨年の元旦スペシャルでしたから、おおよそ1年5ヶ月ぶりの登壇となります。
テーマは、円安、物価高で庶民が苦しんでいる現下の経済問題。
本番組を司会された田原総一郎さん、そしてスタッフの皆様方に、番組登壇させて頂く機会をいただきましたこと、まずもって御礼申し上げたいと思います。
そして、文字通り夜が明けるまで一晩中朝まで、討論いただいた出演者の皆様方に意見の異同を超えて、そして何より(録画も含めて)ご覧戴いた視聴者の皆様方に心からの感謝を申し上げたいと思います。
中でもやはり元明石市市長の泉房穂さんとは、これまで書籍出版も含めてあちこちでご一緒いたしてまいりましたが、朝生で初めてご一緒させていただくことができ、大変に光栄でありました。
当方が今回の朝生で一貫して主張しようとしていたのは、
消費増税・予算抑制等の緊縮財政=国民負担率増
→不況の深刻化(=低成長)
→あらゆる問題の噴出(貧困化、格差拡大、少子化、イノベーション不全、生産性低迷、人手不足…)
という「一点」でした。
つまり、今日のあらゆる問題の背景に、不況の問題があり、その深淵に消費増税を始めとした「緊縮財政」あるいは「国民負担率の引き上げ問題」があるという構図を描写し、一人でも多くの国民(可能ならば共演者)の皆さんに、あらゆる問題の背後に消費増税や緊縮財政、国民負担率引き上げ(ひいては、岸田・増税メガネ問題)があるのだ…という、大局的、俯瞰的な
<真実>
を知っていただきたい、という一念で朝生に出演いたしたのでした。
この大局的、俯瞰的な真実を、腹の底から最もご理解されている共演者が、泉房穂さんだったのです!
当方はどうしてもこの<真実>についての説明をする際に、限られた時間の中で効率的に説明しようと、「論理的」に語ってしまう傾きがあるのですが、泉さんは、論理よりも、あくまでも現場での実際の体験をベースにお話しされようとされます。
そもそも泉さんも当方も同じことを説明しようとしているのですが、当方の様な学者の立場からの論理的な説明は、「共演者」の皆さんにあわせた内容となっている一方、視聴者の皆さんには少々よそよそしい代物であると認識されがちなのでは無いかと危惧される一方、泉さんの語り口は、テレビの向こう側におられる庶民の皆さんには当方よりもよりストレートに伝わるのではないかと、感じた次第です。
そういう意味で、泉さんと朝生に今回初めて共演させていただき、誠に有り難かったのでありました。
何と言っても、朝生は上記の<真実>を「全く理解しない方」、あるいは、「理解しようとはしない方」、さらに厳密に言うなら、「理解していると財務省等に見なされてしまうと俺の立場がヤバくなるじゃねぇーか!と認識している方」が出演されていますので、当方の主張を徹底的に「潰しに」くるという構図がある中、泉さんのような理解者がおられると、より多くの視聴者の皆様に<真実>を伝えることが可能となるからです。
じゃぁ、「全く理解しない方」「理解しようとはしない方」「理解していると財務省等に見なされてしまうと俺の立場がヤバくなるじゃねぇーか!と認識している方」がどなたで、今回どんな事いってたのかと言うと…
(以下は、一般公開しずらい内容を含みますので、ご関心の方は、下記よりご参照ください 苦笑)
藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~
藤井聡(京都大学教授・表現者クライテリオン編集長)