… … …(記事全文3,423文字)当方、2011年、東日本大震災の直後に、京都大学内に、工学だけでなく、経済学、心理学、経営学、政治思想などの京大内のいろんな分野の先生方を「レジリエンス=強靱性」というものを研究し、様々な政策提言を図る研究組織として「京都大学レジリエンス研究ユニット」というものを設置しました。
このユニットメンバーは、東日本大震災の直後に「列島強靱化計画」を立案したメンバーで構成されるもので、これまで
「国土強靱化」
の提案・提言に加えて、エマニュエル・トッド氏をお迎えして
「反グローバリズム運動」
を展開する国際シンポジウムを開催した事に加えて、
「MMT(現代貨幣理論)」
の国際シンポジウムをケルトン教授やミッチェル教授をお迎えして複数回開催すると共に、尾身や西浦といった過剰な自粛を強要するコロナ対策を真っ向否定しつつ、社会的な被害も視野に入れた
「最適コロナ対策」
についての政策提言を行う等の、様々な活動を進めて参りました。
このユニットも今年で最終年度となるのですが…そんな都市でもありますので、当方が所属する都市社会工学専攻・社会基盤工学専攻のニューズレターで、本ユニットのあらましを紹介する小さな原稿をまとめました。
ついては、本学外の皆様にも本ユニットの活動をご紹介する趣旨にて、下記に本原稿、ご紹介差し上げます。
ちなみに今年も、最後のイベントとして11月頃に「レジリエンス・フェスティバル」を開催する予定です。まずは下記ご覧頂いた上で、当フェスティバル、お楽しみになさってください!
『レジリエンス実践ユニットについて』
京都大学大学院教授・レジリエンス実践ユニット長 藤井聡
現在、「レジリエンス実践ユニット」は京都大学学祭融合教育研究推進センターに設置された「研究ユニット」と呼ばれる、文字通り学際融合・文理融合の研究組織です。工学部や防災研究所、経営管理大学院といった「京大土木」にゆかりの深い研究組織の他、人間・環境学研究科やウイルス・再生医科学研究所等の土木、地震学、心理学、経済学、経済思想、医学、ウイルス学等の専門を異にする多様な研究者が「レジリエンス=強靱性」の実践研究を行うために設置されました。
その立ち上げは…
藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~
藤井聡(京都大学教授・表現者クライテリオン編集長)