Foomii(フーミー)

藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~

藤井聡(京都大学教授・表現者クライテリオン編集長)

藤井聡

【売国奴】岸田文雄氏はキャンプデービットでの「日米韓首脳会議」で、大統領のあらゆる要求をホイホイ受け入れ「売国約束」を確約しまくって帰ってくる疑義が超濃厚です。

キャンプデービットで、日米韓首脳会議が開催されるということで、岸田総理が日本を飛び立ちました。これまで日米韓首脳会議!は幾度となく開催されてきたが、それらはいつも、G7等の国際会議があった際の「ついで」に行われてきたもので、今回のように「単独」で開催することは初めてとのこと。

 

今回こうした「歴史的に初めてのこと」が行われたのは、虚構等に安全保障状況が大変に厳しいものになってきた、ということを反映してのモノです。

 

北朝鮮は幾度となくミサイルを発射すると共に、中国の台湾への圧力が年々高まりつつあります。

 

こうした状況に対応するには、日米、米韓の同盟を強固にするのみならず、日米間の参加国が強固に協調していくことが必要であり、それ故に、今回「歴史上初めて」の単独参加国首脳会議が開催される運びとなった、という次第です。

 

しかもこの会談お背景には、前大統領の文在寅大統領期には、「レーダー照射問題」に象徴される、日韓における軍事的「敵対」状況があった一方で、尹錫悦大統領になってから、急速にそうした敵対状況が緩和され、日韓での軍事協調が進展しやすい環境になってきた、という経緯もあります。

 

…というのが、この参加国首脳会談の一般的かつ表層的な解説ですが、実際には、日本の主権やメンツ、国益を度外視し、米国の意向をそのまま鵜呑みする帰結として実現したのが、今回の日米間首脳会談だと考えざるを得ません。

 

そもそも、レーダー照射問題について韓国はその事実を認めておらず、日本側が持っている事実と乖離した声明を出し続けています。これはつまり、韓国側は、文在寅がつきつづけたウソを、尹錫悦は踏襲し続けているのです。

 

レーダー照射とは「攻撃」に準ずる行為で、しかも、その「攻撃」は、文在寅大統領手動でさだめた「基本方針」に基づくものですから、日本政府は韓国から「大統領の医師に基づいて攻撃された」のに、韓国は「そんなことはしていない」と言い続けているわけです。

 

そんな状況を放置したまま同盟関係など結べる筈がないわけで、綿密な軍事的協調関係を構築するなら、韓国側はその事実を認め、謝罪し、二度と再発はあり得ないと確約してもらうことが必要です。

 

ところが、岸田総理はそうした手続きをすっ飛ばし、「無かったこと」にして日米間の軍事的協調を加速しようとしているわけです。

 

これでは日本のメンツは丸つぶれ、です。

 

… … …(記事全文3,479文字)
  • バックナンバーを購入すると全文読むことができます。

    購入済みの読者はこちらからログインすると全文表示されます。

    ログインする
  • ひと月分まとめての販売となります。1記事のみの販売は行っていません。

    価格:880円(税込)

    2023年8月分をまとめて購入する

今月発行済みのマガジン

ここ半年のバックナンバー

2024年のバックナンバー

このマガジンを読んでいる人はこんな本をチェックしています

月途中からのご利用について

月途中からサービス利用を開始された場合も、その月に配信されたウェブマガジンのすべての記事を読むことができます。2024年11月19日に利用を開始した場合、2024年11月1日~19日に配信されたウェブマガジンが届きます。

利用開始月(今月/来月)について

利用開始月を選択することができます。「今月」を選択した場合、月の途中でもすぐに利用を開始することができます。「来月」を選択した場合、2024年12月1日から利用を開始することができます。

お支払方法

クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済、d払い、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払いをご利用いただけます。

クレジットカードでの購読の場合、次のカードブランドが利用できます。

VISA Master JCB AMEX

キャリア決済での購読の場合、次のサービスが利用できます。

docomo au softbank

銀行振込での購読の場合、振込先(弊社口座)は以下の銀行になります。

ゆうちょ銀行 楽天銀行

解約について

クレジットカード決済によるご利用の場合、解約申請をされるまで、継続してサービスをご利用いただくことができます。ご利用は月単位となり、解約申請をした月の末日にて解約となります。解約申請は、マイページからお申し込みください。

銀行振込、コンビニ決済等の前払いによるご利用の場合、お申し込みいただいた利用期間の最終日をもって解約となります。利用期間を延長することにより、継続してサービスを利用することができます。

購読する