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藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~

藤井聡(京都大学教授・表現者クライテリオン編集長)

藤井聡

経済と社会、数学と倫理、そして宗教:「経済学者・西部邁」の若き日の思索の軌跡を、私的学術体験を手がかりに探る

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藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~

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西部邁先生が自害されてから、早いもので、そろそろ丸四年がたとうとしています。

当方には師匠と呼ぶべき方々が、心理学や工学の世界にそれぞれおられますが、西部先生は当方の言論の、すなわち、実践的思想ないしは思想的実践の展開における唯一の師匠と呼ぶべき人物です。

その当方が若手の頃に西部先生と過ごした時間や、最後の自害の為さり方までについてはこれまでいくつかの論説等を公表して参りましたが、この度、西部主幹時代に創刊された雑誌「表現者」が、クライテリオンとあわせてこの度100号となる事を記念して、表現者クライテリオンで西部邁先生を振り返る特集を企画することとなりました。

またそれに平行して、西部邁先生が無名の学者だったころ、世に出る契機を与えた森田実先生と、西部邁先生を振り返る対談を書籍として出版することとなりました。

ついては、この両企画を見据えつつこの度、森田実先生と西部先生についてじっくり語り合う時間を持たせていただくこととなりました。

今、その対談内容をあれこれと整理しているのですが、その中で、これまでなかなか語ることが出来なかった、言論人では無く、その言論人の源流となる「若手経済学者」としての西部邁先生のお話を森田先生から詳しくお伺いし、それをお伺いした上で当方が申し上げたお話しを、ここで紹介したいと思います。

この話は、少々詳しく話し過ぎたので、上記の雑誌特集や書籍の中で、全文掲載することなく、編集の過程でカットするところも出てくると思うのですが、ここではお話しした内容をほぼそのままの形で、ご紹介したいと思います。

少々長いお話しとなりますが、西部先生が若かりし頃、一体何をしようとしていたのか、そしてそれが一体、その後の活動にどう繋がっていったのか、さらにはそのスタイル自体が、当方個人の学者のスタイルとどういう意味で相似形を成しているのか---そんな事を、下記のお話しからお感じいただければ大変有り難く存じます。

折角の機会ですので是非、最後までご一読頂ければ幸いです。どうぞよろしく御願い致します。

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【藤井】 今、改めてお話をお聞きして、知らないことがたくさんあり、それを始めてお聞きして、「なるほど、そうだったんだ…」と改めて感ずることがホントにたくさんありました。そんな中で、実は以前から朧気には思っていたんですが、今回改めてお話しお伺いして、より一層確信を持って、「やっぱりそうだったんだ」と感じた事がございましたので、その点からお話申し上げたいと思います。
 おそらく西部先生とお付き合いし、決して短くはない時間を西部先生と過ごされた方々は皆さん多かれ少なかれ、何と言いますか……一言で言えば西部邁という存在を一つの生身の体ある思想の体系と捉えて、その生身の思想の体系と自分という存在とを重ね合わせたり対比させたりしながら、西部先生とお付き合いをされていたのだと思います。
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…(記事全文8,885文字)
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