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藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~

藤井聡(京都大学教授・表現者クライテリオン編集長)

藤井聡

自粛に潜む「偽善」心理メカニズム~感染症対策の適正化に向けて改めて検証してみました~

ウェブで読む(推奨):https://foomii.com/00178/2020062612000067917 //////////////////////////////////////////////////////////////// 藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~ https://foomii.com/00178 //////////////////////////////////////////////////////////////// 日本では、「PCR検査で陽性になった感染者数」が3月中旬頃から増加し、4月中旬頃にピークを迎えました。そしてその後徐々に減少し、5月中旬頃にはかつての水準に戻っています。その間、3月下旬から4月いっぱいまでまでは、我が国はまさに蜂の巣をつついたような「パニック」状況になり、連日朝から晩までコロナ関連報道が繰り返され、人々はあらゆる活動を激しく「自粛」する事態に陥りました。 ではなぜ人々が自粛したのかといえば、単にコロナが(健康的な意味でも社会的な意味でも)「コワイ」という「個人的な恐怖心」に加えて、皆で自粛すれば感染は抑えられるに違いない、日本のためにも自粛が必要だという「社会的な道徳心」があったからです。 厳密に言えば、ほとんどの人々にとって「個人的な恐怖心」だけが真の自粛理由で、「社会的な道徳心」なんて大して重要ではなかったのですが、単にコワイからという個人的な理由だけで仕事をサボりあらゆる社交をサボるというのは何となくバツが悪いので、そのバツの悪さを覆い隠すために「社会的な道徳心」が使われたという疑義が極めて濃厚です(無論ん、それが最も濃密に現れのが、かの「自粛警察」ですね)。 つまり、ビビりである自分に「僕はビビってるんじゃナイよ」って自己正当化するために「皆で、コロナを乗り越えよう!」なる嘘くさい(カギ括弧ツキの)「社会的な道徳心」が活用されたわけです。 じゃぁ、なぜそういう「疑義」が濃厚だと判断できるのか・・・今日はこれについて、「2つの実証事例」をお話ししましょう。
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