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藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~

藤井聡(京都大学教授・表現者クライテリオン編集長)

藤井聡

このパンデミックを通して、日本は戦わずして「米中のダブル属国」への道をひた走る。

ウェブで読む(推奨):https://foomii.com/00178/2020041114283065413 //////////////////////////////////////////////////////////////// 藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~ https://foomii.com/00178 //////////////////////////////////////////////////////////////// 東京での感染者数が今、急増しています。東京以外の周辺県も、大阪、兵庫もこれからこうした状況になっていくことも十分想像される状況となりました。政府は、「国民の生命を守る」ことこそが何よりも重要な義務ですから、必要な医療体制の構築と、感染防止策、そして、それに伴う国民経済被害に対する補償を急がねばなりません。 しかし、我が国政府は、残念ながらそういう意識が乏しく、この期に及んでもなお、中枢の人々は「永田町での権力闘争」にかまけているのが実態です。せめてこうした「国難」の時くらい、これまで言ってきた事とのツジツマだとか、財務省のメンツだとか、政治家のメンツだとか、支持率だとか、次の選挙の事だとかは全てさておき、国民の生命と財産、そして日本国家を守るために皆一致団結して徹底的に「コロナ大恐慌との戦い」に一意専心してもらいたいと思うのですが・・・そういう空気は霞ヶ関にも永田町にも全く流れていません。 既に当方、「医療崩壊を回避し、コロナによる死者数を最小化しつつ、コロナ対策による経済被害を最小化する科学的方法」を実践政策学的にとりまとめ、ネット等を通して提案し、政府、与党にお送りし、解説をさし上げているのですが・・・ http://trans.kuciv.kyoto-u.ac.jp/tba/wp-content/uploads/2020/03/corona_riskmanagement.pdf 誠に残念な事に、そうした提案は今のところ一切取り入れられてはいません。 それに比べれば、欧米諸国は(疫病対策については押さえ込みが過度である懸念はありますが)経済対策は徹底していますし、疫学的対策についても例えばアイスランドは統計学を駆使した合理的な対策を採用しています。 こうした状況を見れば、我が国が何らかのフィールドで国家同士、欧米諸国と総力を挙げて戦うことがあるとすれば、まず間違いなく敗北するに違いないと思わざるを得ません。
… … …(記事全文6,142文字)
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