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適菜収のメールマガジンは、これからどのように進化するのか?【創刊0号】
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適菜収のメールマガジンは、これからどのように進化するのか?【創刊0号】
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■■■■はじめに■■■■

 こんにちは。
 作家生活15年で単行本を40冊出した記念に、なにか新しいことをやろうと思って、メルマガを始めました。
 今回は【創刊0号】ということで、これからの予定をおおまかに説明したいと思います。

 とはいえ、実は私もまだ仕組みをよくわかっておらず、そもそもメールマガジンというものを読んだことがない。

(余談)厳密に言うと、1回はある。20年くらい前におつきあいで、宮崎正弘さんのメルマガに登録したのですが、ほとんど読まないでいるうちに、いつの間にかリストから外れていたようで、それ以降こなくなった。宮崎さんも悪い人ではないのですが、自称文芸評論家でネットワークビジネスの小川榮太郎みたいなクズと対談本を出したりするので、節操がないなと。宮崎さんたちがやっている憂国忌にもこの10年くらい行かなくなった。
 それとこのメルマガでは雑誌や新聞など、表の媒体で書きずらいことを、書くことが多くなると思いますので、なるべく内容を外に漏らさないようにしていただけるとありがたいです。

 話を元に戻すと、私はメルマガというのものがどういうものかあまり理解していない。それなら、せっかくだから、購読者の方と連絡をとりあいながら、新しくて面白いものを作っていきたいと思っております。
 
 で、今のところ毎週1回の配信+随時で、メルマガを発行する予定です。

 コンテンツとしては、サイトの説明でも述べたとおり、『徒然草』をベースに、世の中のいろいろなことを書こうと思います。それと、たまに知り合いと飲んだりしますので、そこでミニ対談をやって、ここに載せようかと。といっても、私はあまり同業者とは飲まない(中野剛志さんくらい)ので、数は多くはならないと思います。保守思想に関する文章も載せていこうと思います。

 それとこれは運営側からの依頼でもあるのですが、質疑応答コーナーをつくります。
 人生相談とか、政治の話とか、日常のどうでもいい話でもいいのですが、(1)質問、(2)名前(ペンネーム可)、(3)都道府県名を書いて、メールで送っていただければ、なるべく答えるようにします。

 ただし、すべての質問に答えられるとは限りません。それと、答えたくないことには答えません。なお、質問の文章は、趣旨を変更せずに、こちらで修正する場合もあります。ご了承ください。
 
 あとはなんですかね?
 YouTubeとかにリンクを貼って、最近見た動画評などもやるかもしれません。
 ああしたほうがいい、こうしたほうがいいというご意見もお願いします。すぐに反映できるかはわかりませんが、きちんと検討するようにします。

 今回は、「徒然草」の第1回目を載せます。
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■■■■「適菜収の徒然草」第1回■■■■

自己啓発書100冊より『徒然草』を読め!
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 つれづれなるまゝに、日暮らし、硯(すずり)に向ひて、心に移り行くよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば、怪しうこそ物狂(ものぐる)ほしけれ。(序段)

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 学校の国語の教科書に載っている有名な一文です。
 暇にまかせて頭の中に浮かんでは消えていく、なんでもないようなことを、なんとなく書いていると、だんだん自分の頭がおかしくなっていくような気分になると。

『徒然草』には、世をはかなんだ老人が、仏教思想に基づいた「わびさび」を語り、それこそ「つれづれなるまま」にエッセイを書いたというイメージがあるかもしれません。
 それは違います。
 兼好法師は「腐った世の中と戦え」と言ったのです。

 このメルマガの目的も同じです。
「腐った世の中と戦え」です。

 兼好法師は、目が見える人間でした。
 人間の本性も宗教の本質もイデオロギーの核心も見抜いていた。

 世の中の多くの人間は、目の前にある障害に気づかず、同じ過ちを繰り返している。
 それを指摘すれば、逆に、狂人扱いされる可能性もある。
 しかし、見たものは見たのである。
 だから、兼好法師は、「もしかしたら自分は狂っているのかもしれない」「いや世の中のほうが狂っているのだ」と自問自答を繰り返しながら、自分が見たものを語ったのだ。

 一流の人間は、すべてこのような悩みを抱えていると思う。
 一流の画家は、普通の人間の目に映らないものを見てしまう。そしてそれを描く。クロード・モネのように。
 一流の音楽家は、普通の人間には聞こえない音を聞いてしまう。ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトのように。
  兼好法師もそういう人間だった。

 彼が言ったのはこういうことだ。

 世論に流されるな!

 薄汚い人間になるな!

 タカをくくるな!

 知ったような顔をするな!

 不安に支配されるな!

 ひるむな!

 本当のことだけを言え!

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 人間の儀式、いづれの事か去り難からぬ。世俗の默し難きに從ひて、これを必ずとせば、願ひも多く、身も苦しく、心の暇もなく、一生は雜事の小節にさへられて、空しく暮れなん。日暮れ、道遠し、吾が生(しゃう)既に蹉だたり、諸縁を放下(ほうげ)すべき時なり。信をも守らじ、禮儀をも思はじ。この心を持たざらん人は、物狂ひともいへ。現(うつう)なし、情なしとも思へ。譏(そし)るとも苦しまじ。譽むとも聞きいれじ。(第112段)

-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-

 少し長い引用ですが、このメルマガでは、現代語で解説をつけますので、読めなくても大丈夫です。
 要するに、兼好法師はこういうことを言っている。

 人間社会のしきたりや儀礼は無視することはできない。しかし、世俗のことばかりにとらわれていれば、望みも多くなり、身体も苦しくなり、気持ちの余裕もなくなってしまう。
 そして一生はこまごまとした雑事をこなすだけになり、むなしく終わる。

 だから兼好は叫ぶ。

 あらゆる縁を捨て去ってしまえ!

 信頼関係や礼儀などクソくらえだ!

 キチガイと呼びたければキチガイと呼べ!

 正気を失っていると言え!

 人情に欠けていると言え!

 人が文句を言おうが誉めようが知ったことではない!


 兼好法師は『徒然草』でこういうことを言ったんですよ。
 決して、ものわかりのよい老人ではない。
 彼は単に「常識を破壊せよ」と言っているのではない。
 世の中で「常識」とされているものは、本当に「常識」なのかを問い返せと言ったのだ。
 そして、腐った社会に対し、呪詛の言葉を投げつけ、異端を貫いた。
 お前らの愚劣な正体を全部見抜いてやると。

 このメルマガの目的も同じです。
 世の中に蔓延る愚劣な連中に対する「お前らふざけんな!」です。

 兼好法師は鎌倉時代末期から南北朝時代の人間である。にもかかわらず、彼は現在の西欧思想と同じ地平に達していた。
 なぜか?
 いつの時代においても、目が見える人間は、多くのものが見えるのである。
 これを一般に「見識」という。
 見識のある人間は、状況判断を大きく間違えることはない。
 変なものが出てきたときにすぐに「これは変だ」とわかる。

 安倍晋三や橋下徹が出てくれば、「ああ、過去の亡霊ね」とすぐにわかる。

 一方、見識がなければ、いくら知識があっても、すべてを間違える。屋山太郎のように、橋下を見て、「さわやか」と口走ってしまったりもする。

 では見識を身に着けるにはどうしたらいいのか?
 見識のある人間の思考回路をなぞることである。
 その息遣いに馴染むことである。

 そこで本メルマガのコンテンツのひとつである「適菜収の徒然草」では、『徒然草』のハイライトの部分を引用し、対応する現代語訳を載せ、さらに解説やエッセイを加えた。

 兼好法師の息遣いに学ぶためだ。

 『徒然草』は、現代人の固定観念をぶち壊す過激な思想書だ。
 書店に積まれている自己啓発書100冊を読む暇があるなら、『徒然草』を熟読したほうがいい。


■■■■編集後記■■■■
 今後、各種お知らせはこの欄で行います。
 



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