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世に倦む日日

田中宏和(ブログ「世に倦む日日」執筆者)

田中宏和

本当に崖っぷちに追い込まれたニールマーレ店長と代表 - 土佐市民は自ら真相究明の行動を

ニールマーレ事件(土佐市カフェ問題)はその後大きく動き、6月は5月とは全く逆の展開と状況となった。現在、店長への応援は一部からしか聞こえず、ニールマーレ側を批判する声が圧倒的に多い。6/12 にNPO法人からプレスリリースが出たことは、6/14 の記事でお伝えした。NPO理事長の立場からの事件説明であり、店長の「マンガ告発」への最初の反論である。弁護士が執筆した文章であることは一目で分かる。NPO法人がエスエルディーに店舗什器の売買代金200万円支払ったが、その契約書の署名筆跡がNPO法人関係者のものではなかった、などという事実の暴露があり、この事件を注視する者を驚かせた。弁護士による正式な文書は、いわば刑事裁判における公判前手続きの論点整理の概要公表のようなものだ。 このプレスリリースから2週間以上経ったが、ニールマーレ側から何の反論もない。弁護士はおろか、企業組合代表(今後はオーナーとは呼ばない)の永田順治からも一言も反論が出ない。店長のツイートは 6/6 で止まっている。普通は反論が出るのが当然だ。反論がないということは、NPO法人側の言い分を認めたことになる。世間一般はそう理解する。本来なら「南風」2階の3分の1のスペース使用に限定されるのに、ニールマーレが2階全体を独占的に使用し、「南風」の事務機器を無断使用していたという非難に対しても、全く反論していない。これらの事実は5月には明らかにされてなかったもので、店長の「告発マンガ」の中にも説明がない。公募手続きについても、不意打ちではなく、日程も審査も何も問題なかったとある。 公募が不意打ちで不正だというのが、店長が「告発」で強調していた論点であり、理事長を悪玉化して大衆を説得する根拠だった。この点は、私も取材質問で直接に尋ねているが、店長から未だ返答がなく取材拒否のままだ。6月に入って、市議会での市長の発言を発端に、ニールマーレが弁護士を交替させた事実が発覚した。入って来た情報によると、新しい弁護士の就任は 6/30 で、7月の三者協議の日程も全く未定で白紙だという。弁護士交替の理由について、ネットでは、あの「告発マンガ」が原因ではないかという見方がもっぱらだ。せっかく三者協議で弁護士同士が妥協点を探っているときに、突然、ちゃぶ台返しのような「告発」が発され、世間を騒がせ、爆破予告だの殺害予告だの誘拐予告だのという前代未聞の事態が惹起されるに至った。 これではやってられないと、ニールマーレ側の弁護士が辞任したのではないかと言われている。「告発マンガ」の投稿が 5/10 だから、直後から弁護士と揉め始め、5月下旬から末にかけて辞任解任となったと考えられる。だとすれば、あの「告発」は弁護士の監修と了解を受けた発信ではなく、店長と代表の一存の行動だったということになる。私に対する「法的措置」の脅し(5/20)もそうだ。弁護士と事前に打ち合わせた上での発信ではなかった。この点は、5月の時点からネットで指摘されていた問題で、店長は本当に弁護士の了承を取っているのかとか、暴走ではないかとか、こんなことをしたら弁護士間の三者協議で不利になるのに、という推察が書き込まれていた。その分析が当たっていた結果になる。5/10以降、事実上、ニールマーレは弁護士不在だった。
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