━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「植草一秀の『知られざる真実』」 2012/08/13 消費増税を総選挙争点にさせないための謀略 第315号 ──────────────────────────────────── 消費増税法案が国会で可決されたことを受けた新聞報道。 地方ブロック紙が適正な論評を示したのに対し、全国紙の腐敗ぶりには目を覆 うものがあった。 地方ブロック紙は、 北海道新聞 「消費増税法が成立 国民欺く理念なき改革」 東京新聞 「消費税増税法が成立 「代議」機能せぬ危機」 西日本新聞 「一体改革法成立 潔く国民の審判を受けよ」 の見出しで、民意に反した消費増税法の可決成立を伝えた。 主権者国民は直近二度の国政選挙で消費増税に反対する意思を明確に示した。 この民意を踏みにじる形で国会が暴走し、消費増税法を成立させた。 この段階では消費増税に正統性はまったくない。この法制化を総選挙で国民に 問い、国民が最終的に判断を下す。それまでは消費増税「案」であって、消費 増税政策は決定されていない段階だ。 地方ブロック紙はこの点を正しく認識した社説を提示した。 これに対して全国紙は、 読売新聞 「一体改革法成立 財政健全化へ歴史的な一歩だ」 朝日新聞 「一体改革成立―「新しい政治」の一歩に」 毎日新聞 「増税法成立 「決める政治」を続けよう」 日本経済新聞 「この増税を次の改革につなげたい」… … …(記事全文4,196文字)
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植草一秀(政治経済学者)