━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「植草一秀の『知られざる真実』」 2012/07/23 「思慮深さ」を身につけて積極的に政治に参加する 第294号 ──────────────────────────────────── 弁護士でジャーナリストの日隅一雄氏を偲ぶ会が開催された。 会場の正面いっぱいの白い花に囲まれて、日隅氏の人柄をそのまま表す素晴ら しい写真が飾られた。 いまにも、そこから日隅氏が元気に笑いながら現れてくるような、そんな写真 だった。 NPJ代表の梓澤和幸弁護士がお別れの言葉を述べられた。 3.11の原発事故。 その直後から日隅氏、梓澤氏は動かれた。 人類史上最悪の原発事故を引き起こした東京電力、政府が、まるで他人事のよ うな振る舞いを示すなかで、両氏は、法律家として自分たちに何ができるのか を模索した。 そのなかで、日隅氏は、原発事故の事実を知り、これを正確に市民に知らせる ことに命を懸けた。 そして2か月後。 日隅氏は余命半年の宣告を受ける。 日隅氏は、正直言ってショックを受けたと語った。 しかし、遅かれ早かれ、人は死を迎える。 それまでに、自分の為すべきことを実行する。 日隅氏は東電の記者会見に述べ100回以上も出席した。 東電が高濃度の汚染水を海に放出することに対して、日隅氏は敢然と闘った。 記者会見の場で、体を張って、東電の不正を阻止しようと力を尽くした。 胆のうがんの告知を受け、余命半年の宣告を受けるなかでも、日隅氏は最後の 最後まで力を振り絞った。 日隅氏は、昼間の痛みに対して夜の痛みが強いのはなぜかを医師に尋ねた。… … …(記事全文4,476文字)
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植草一秀(政治経済学者)