━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「植草一秀の『知られざる真実』」 2012/07/07 日本の警察・検察・裁判所制度が暗黒であるわけ 第279号 ──────────────────────────────────── 森ゆう子議員の新著『検察の罠』が刊行され、大きな話題となっている。 警察・検察は根源的な基本的人権である身体の自由にまで踏み込んで強制力を 行使し得る巨大権力である。 そして、警察・検察権力の適正な運用を監視する立場にある裁判所・司法の機 能。 この警察・検察・裁判所が暴走し、基本的人権を守るのではなく、基本的人権 を侵害する機関に変質するなら、その国は暗黒国家に陥ることになる。 戦前の特高警察の悪夢が繰り返されることになる。 西松事件・陸山会事件の深い闇が明るみに晒され、その全貌は必ず解明されな ければならないことである。 この問題に関連して、もうひとつ、必読の書が公刊された。 高橋博彦氏、副島隆彦氏、そして私も参画させていただき、新著が出版された 『国家は「有罪(えんざい)」をこうして創(つく)る』 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/439661425X/koukokukaigis-22/re f=nosim である。 2006年9月に発生した植草事件の裁判記録が一冊の著書にまとめられた。 『検察の罠』、『戦後史の正体』などの必読書と合わせ、本書をぜひご高読賜 りたい。 主著者である高橋博彦氏は、ブログ『神州の泉』主宰者としてネットの世界で はすでによく知られた存在である。 高橋氏は実際に私の裁判に足を運び続けられ、すべての裁判記録を詳細に分析 されたうえで、膨大な記述を残された。執筆過程で腱鞘炎などの事態に遭遇さ れ、ブログ記事更新までをも犠牲にして下さって、本書の執筆にご尽力くださ った。 本書は、高橋氏がご執筆くださった膨大な記述のなかのエッセンスの部分を抽 出したものであり、そこに副島隆彦氏が私との対談を企画くださり、ひとつの 著作に仕上げてくださったものである。… … …(記事全文6,193文字)
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植草一秀(政治経済学者)