━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「植草一秀の『知られざる真実』」 2012/06/04 シロアリ退治なき消費増税&原発稼働阻止政権を樹立 第246号 ──────────────────────────────────── 消費増税を軸に政局が大変動を起こす。 そもそもの混乱の原因は野田佳彦氏が、民主主義の基本原則を踏みにじってい ることにある。 野田佳彦氏は国民の信を受けた内閣総理大臣ではない。 つまり、正統性のない首相である。 首相と内閣が正統性を得るには、国政選挙で信任を得ることが必要である。 野田氏はその信を受けていない。 これは、菅直人氏が国会で強く主張したことである。 自民党が首相の首を次々に代えたとき、菅直人氏は国民の信を得ていない内閣 には正統性がないことを強く訴えた。 だから、自分が首相に就任した2010年6月に菅直人氏は、2010年7月 の参院選が菅内閣に対する信任投票になることを明言した。 この参院選で大敗したから、菅直人首相は、就任直後に主権者である国民から 不信任の判定を下されたのである。 それなのに、1年以上も総理の椅子にしがみついたことが痛々しかった。 野田佳彦氏は菅直人氏が首相を辞任したことを受けて首相に就任した。 しかし、国民の信を得ていない。 最大の問題は、主権者国民が民主党に政権を委ねる決断を示した2009年8 月段階での民主党と主権者国民との契約を、野田氏が一方的に破棄したことだ。 野田氏は「シロアリ退治なき消費増税を実施するのはおかしい」ことを主張し て2009年8月総選挙を戦った。 「野田 シロアリ」の言葉でネット検索をすると、すぐに2009年8月15 日大阪での街頭演説映像を見ることができる。 本ブログ、メルマガが紹介した動画映像である。… … …(記事全文4,759文字)
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植草一秀(政治経済学者)