━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「植草一秀の『知られざる真実』」 2012/06/02 利権複合体勢力の中核で蠢く仙谷由人氏 第245号 ──────────────────────────────────── 国民の大半が反対している原発再稼働に突き進む野田佳彦内閣。 この政権には主権者である国民の意思は関係のないことのようだ。 「福島の再生なくして日本の再生なし」 などと声高に叫んでみたところで、心がないのだから、そんなうわべだけの言 葉はない方がましだ。 あるのは、自分の利益、わが身の保身だけである。 このような、自己本位、自己中心的な人間が日本の首相の座に居座ることは日 本国民の不幸である。 何より、国民の大半が野田氏を首相として支持していない。 内閣不支持率は50%を上回り、内閣支持率は20%を切っている。 原発再稼働を決めて、まともな調査を行えば、内閣支持率は10%を下回るだろ う。 これを権力の暴走という。 恐ろしいものだ。 それにもかかわらず、民衆の側には、有効な対抗手段がない。 残るのは、主権者国民の声を代弁する政治勢力に、獅子奮迅の働きを演じても らうことだけだ。 いま、その役割を果たせる存在は、民主党内の小沢一郎氏グループ以外にない。 これは、別に小沢氏を過大評価しているものではない。 客観的に考えてみれば、誰でも分かる。イロハのイのようなものだ。 主権者国民と政治家との直接の接点は国政選挙である。… … …(記事全文4,095文字)
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植草一秀(政治経済学者)