━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「植草一秀の『知られざる真実』」 2012/01/04 正心誠意理解しないどじょうで災害並び至る 第96号 ──────────────────────────────────── 小沢一郎民主党元代表が、1月3日、沿岸被災地を訪問した。陸前高田市で 仮設住宅を訪れて被災者を激励したほか、陸前高田市、久慈、宮古、釜石、大 船渡各市で開かれた党県連役員会に出席。首長らから復興に関する要望書を受 け取った。 「皆さんの生活を一日も早く取り戻さないといけない。被災地の要望に応えら れるよう努力したい」 とあいさつしたうえで、 「東日本大震災が発生した非常事態の中でも旧態依然の中央集権支配が続き、 地方への予算配分も十分でない」 と政府の震災対応を批判した。 また、 「官僚の壁に阻まれトップに座っている人たちがたじろいでいる。これでは政 権交代した意味がない」 と述べて、野田内閣が民主党の政権公約に反して、官僚主導の政治を実行して いることを強く批判した。 さらに、野田佳彦首相が民意を踏みにじって強引に推進している消費税巨大 増税については、 「私の旧来の主張は変わっていない」 と述べて、反対する考えを重ねて示した。同時に 「これからは地域の活性化を図り、内需主導の日本経済をつくり上げなければ ならない」 と強調した。 メディアは早速小沢氏批判に懸命だ。しかし、民主主義のプロセスを無視し、 自分が国会で大声を張り上げて演説した天下りの根絶が優先課題だとの主張と 真逆の、主権者である国民の意思を踏みにじる 「天下り根絶無き消費税大増税」… … …(記事全文5,196文字)
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植草一秀(政治経済学者)