━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「植草一秀の『知られざる真実』」 2012/01/02 2012年の日本が解決すべき五つの重要問題 第93号 ──────────────────────────────────── 2012年が幕を開けた。 謹んで新年の寿を申し上げます。 新しい年が幸せな年でありますよう、心よりお祈り申し上げます。 旧年中はひとかたならぬご厚誼を賜りまして本当にありがとうございました。 本年もなにとぞ宜しくご指導とご鞭撻を賜りますよう謹んでお願い申し上げ ます。 昨年は未曽有の災害に見舞われ、深刻な被害が発生しました。 その塗炭の苦しみが続くなかで新しい年を迎えたわけですが、この新しい年 が深く大きな傷を癒し、新たな希望の光を生み出すことを皆様とともに祈りた いと思います。 昨年は、国政においても重要な問題がいくつも噴出した。しかし、そのいず れの問題についても明確な回答は得られていない。 その延長上に2012年がある。政府は強引に回答を特定の方向に誘導して いるが、致命的な欠陥がある。 それは、日本政府が誘導しようとしている特定の方向が、日本の主権者であ る日本国民の厳粛な信託に裏付けられたものでないことである。 日本が独裁国家であるなら、それで構わないだろう。政府が勝手に決めて、 国民には有無を言わせずに従わせればそれでよい。 しかし、日本はれっきとした主権在民の民主主義国家である。少なくとも日 本国憲法にはそう書いてある。 さまざまなことがらにおいて、この国の現実は日本国憲法が定める現実とは 違う。日本国憲法と離れたところに日本の現実が存在し、日本国憲法は幻想に 過ぎないというのが真実なのであろうか。 本年の最重要課題とは何か。… … …(記事全文5,858文字)
メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」
植草一秀(政治経済学者)