… … …(記事全文4,791文字)「ブラック・フライデイ1.0」を彷彿とさせる事件が起きた。商品先物の世界最大の取引所であるComexの電子取引所Globexが、アメリカ時間の先週の金曜日の夜に取引を停止した。これは2つの勢力が戦う戦争なのだ(satoko女史)
◆〔特別情報1〕
これは、在米30年超の個人投資家satoko女史からのトップ情報(2回連続の第1回)である。
「ブラック・フライデイ」は、最近では感謝祭の翌日にみんなが買い物に行くことを意味している。しかし、本来の意味は違う。1869年9月24日の金曜日に、金相場を上げようと仕掛けた投機家がいたが、米国財務省が突如、介入を始めて、金価格を急落させたため、その影響で株式市場が暴落した事件があった。これを、金融史上では「ブラック・フライデイ」と呼ぶ。今年は、その「ブラック・フライデイ1.0」を彷彿とさせる事件が起きた。
商品先物の世界最大の取引所であるComexの電子取引所Globexが、アメリカ時間の先週の金曜日の夜に取引を停止した。親会社CMEの発表によると、理由は、サーバーの冷却の不具合だ。感謝祭の翌日の金曜日はショッピング・モールに買い物に行く日だから、金融関係者を含め、多くのアメリカ人は連休にしている。従って、日中のComexも24時間電子取引ができるGlobexも、非常に薄商いだった。サーバーの加熱が、起こり得るはずがない。

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