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板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~

板垣英憲(政治評論家)

板垣英憲

トランプからの、この上ない称賛(褒め殺し)で持ち上げられた高市首相の高揚感は、ただものではないらしい。ハイな気分が続いて、笑顔の安請け合いをすることがないよう、しっかり手綱を引き締めておいてもらいたい

トランプからの、この上ない称賛(褒め殺し)で持ち上げられた高市首相の高揚感は、ただものではないらしい。ハイな気分が続いて、笑顔の安請け合いをすることがないよう、しっかり手綱を引き締めておいてもらいたい

◆〔特別情報1〕
 歴史に残る怒涛の一日だったのではないか。まず午前中は、東京・元赤坂の迎賓館で来日中の米国のトランプ大統領と高市首相による初の日米首脳会談から始まった。高市首相が5分遅れて始まった会談の冒頭「開始が遅れ、失礼しました。今、トランプ大統領の部屋で野球を見ていた。1対0でドジャースが勝っています」と語り、同時間帯に行われている大リーグワールドシリーズのドジャース-ブルージェイズ戦を「テレビ観戦」していたと打ち明けた。この発言に対しトランプは笑顔で応じてみせた。
 その動向に目を奪われていると、安倍晋三元総理を銃撃・殺害したなどの罪に問われている山上徹也被告の初公判が、奈良地裁で行われたことが報じられた。なんという因縁めいた日だろうか。日米両首脳が対面した最初の挨拶で、安倍首相を回顧する言葉が交わされていたことを時事通信が報じていた。
《高市氏は「訪日を歓迎する。直接会えることを楽しみにしていた」と切り出すと、故安倍晋三首相とトランプ氏の蜜月関係に触れ、「長きにわたる友情に感謝する」と伝えた。トランプ氏も、安倍氏の「まな弟子」である高市氏を「日本のために私たちができることがあれば、何なりと言ってほしい」と気遣った。》(時事通信)
 ドジャース観戦といい、安倍晋三の回顧といい、高市首相の「つかみ」は上々。安倍と蜜月関係を演じてきたトランプにとっても、また、高市にとっても地元奈良で安倍が銃撃に遭ったことからいっても、二人の初会談という日に、安倍を銃撃した山上徹也被告の初公判が行われるということは、不気味なほど因縁的な巡り合わせである。
首脳会談後には、北朝鮮による拉致被害者家族との面会が押し込まれるような形でセッティングされた。ここは米国が、初舞台の高市の顔を立てたようだ。トランプも面会の場に出席した。横田早紀江さんからブルーリボンのバッジが渡されたトランプは、「つけるよ」と受け取ったという。
 さらに令和7年10月28日という日は、それだけでは終わらない。赤坂御苑では、天皇皇后両陛下主催の「秋の園遊会」が開かれ、ここでも日米首脳会談を終えてロングドレスに着替えた高市首相が駆けつけ挨拶をした。高市首相にとって、初の「晴れの舞台」が目白押しの一日だった。それでもまだ終わらない。午後3時すぎには黒のパンツスーツに着替えた高市首相は、トランプ大統領専用ヘリコプター「マリーン・ワン」にトランプとともに乗り込んで、横須賀基地に向けて出発、在日米軍兵士たちを前に共に檀上に立ち演説をした。
 それにしても、まさに高市首相が自らに課した「馬車馬」のような働きぶりである。途中、園遊会では歩行がつらそうな場面も見受けられたものの、終始ご満悦の様子だ。
 しかし、それでも最後の最後に28日の注目を歓喜でかっさらったのは、ドシャース6時間超え歴史的「死闘」の勝利だった。天皇陛下との面会のなかで大谷翔平選手が話題になったことが瑞祥だったのだろう。
 さて、長い一日を振り返ってみたところで、トランプ来日について、自民党内部に精通する情報通からの話を取り上げたい。トランプ来日の真の目的とは。以下、特別情報である。

… … …(記事全文4,965文字)
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