… … …(記事全文6,757文字)公明党は高市新総裁で、連立解消の腹を括り戦略的に立ち回っている。首班指名の臨時国会召集が21日に伸びたことは、公明党の策略に嵌ってしまったことを意味しており、高市は総理に指名されず政権交代となるか?
◆〔特別情報1〕
毎日新聞は8日、「政府・自民党、臨時国会召集を21日軸で調整 当初予定から先送り」という見出しをつけて次のように報道した。
「政府・自民党は臨時国会召集を当初の15日から1週間程度延期し、21日を軸とする調整に入った。複数の関係者が8日、明らかにした。臨時国会では退陣を表明している石破茂首相(自民党総裁)の後継首相を選出するが、政治改革を巡り自民、公明両党の連立協議が難航。一定の時間が必要だと判断した」
従来、自民党新総裁が決まれば、速やかに国会を召集し新しい総理を選出する「総理指名選挙」が行われてきた。それが、4日に選出されてから11日経った15日臨時国会召集でさえ異例だったのが、さらに1週間伸びて21日を軸と伸びたことは、異例中の異例である。
公明党のけん制に対し、当初「取り合わなかった」はずの高市が、ここへきて公明党との連立合意に固執しなければならなくなったようだ。
TBSは同日、「自民党・高市新総裁が靖国神社『秋の例大祭』参拝見送る方向 背景に公明党の“強い懸念”か 安倍元総理は在任中の参拝は一度きり」という見出しのなか、次のように報道した。
《これまで、総務大臣など閣僚を務めた時期も含め「終戦の日」や春と秋の例大祭には靖国神社を参拝してきた高市氏。総裁就任後の記者会見では参拝について、次のように話していました。
自民党 高市早苗 総裁
「適時・適切に判断をさせていただきます」
しかし、高市氏周辺によりますと、今月17日から始まる今年の秋の例大祭には参拝を見送る方向で調整に入りました。なぜなのでしょうか?
公明党 斉藤鉄夫 代表(きのう)
「特に我が党の支持者、党員の方が新総裁に対して抱いている懸念、3点申し上げました。2点目が靖国をはじめとする歴史認識について」》
高市は、総裁選最中から靖国神社参拝については、伏線を張ったコメントで備えていた。しかし、高市を支援してきた右翼支持者たちは、伏線まではともかく、実際に靖国参拝を見送るとなると、「話が違う」と感じることになるという。しかも、「見送り」の報道が出たにも関わらず、当日になったら「高市は参拝するはず」と信じているらしい。
高市を支援してきた保守系国会議員の元秘書は、次のように語った。
「報道では高市総裁は、『秋の例大祭』の参拝を見送ったとなっているが、高市の支持者はそう思っていない。高市は、公明党に何を言われようとも絶対にそこは引かない。行ってくれるものと信じている。もし参拝しなかったら高市の支持者たちは一気に失望し、保守系の支持層は高市支持から手を引くことになる。そこは甘くみてもらっては困る。国の根幹に関わることだから、一番重要。」
以下、特別情報である。
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