… … …(記事全文5,818文字)「AI化」の行き着く先は「放置」か。「落とし物」ではない「誤配送」が、「地域住民の日常生活の安全と平穏を守る」警察活動を圧迫しかねない事態になっている。コールセンター記載の義務化など改善が求められる
◆〔特別情報1〕
こんなことになっているのかと目を奪われた記事があった。実体験も交えて取り上げたい。朝日新聞は6日、「警察に並ぶ段ボール、『置き配』人気の裏で…誤配送の落とし物38倍」という見出しをつけて次のように報道した。
「インターネット通販で購入した商品が誤った住所に配送され、警察に届けられるケースが愛知県内で急増している。『置き配』利用が増加した影響とみられ、県警によると、2024年は1147点と19年の30点に比べて38倍も増加した。県警の担当者は『このまま増え続けると、業務を圧迫する可能性もある』と頭を抱えている」
筆者の知人宅にも、「置き配」の誤配送があり、その対処に苦慮した話が伝わっていた。それが、警察の遺失物届として急増している事態になっているとは思いもよらなかった。見出しには「誤配送の落とし物」と表現されているが、「誤配送」は「落とし物」ではない。「地域住民の日常生活の安全と平穏を守る」はずの警察活動業務を圧迫しかねない事態になる前に、早急な改善が求められる。問題がどこにあるのか、筆者のもとに伝えられた実体験から紹介したい。
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