… … …(記事全文6,143文字)「減税ポピュリズム」と消費税減税を揶揄した枝野幸男。長年染みついて拭いきれない「左翼的セクト発言」のお陰で、元祖「タフネゴシエイター」と呼ばれた「乱世の小沢一郎」のまっとうな言葉が、いま乱世の世に放たれた
◆〔特別情報1〕
ひとつの時代が終わりを告げ、次の時代に向け、政界は与野党ともに消費税を巡ってカオスになりつつあるようだ。火を点けたのは、まさにトランプ大統領の「トランプ関税」である。トランプの政権移行チームは、大統領就任式前から財務省内部に入って人員整理を始めていた。そのことは、昨年末から筆者はこの「特別情報」で繰り返し書いてきた。日本はいつも外圧によって怒涛の変革が始まる。言い換えれば、外圧がなければ変わらない国でもある。いま日本は、怒涛の変革期に入ってしまった。
消費税減税を巡って、枝野幸男最高顧問が封印してきた民主党政権下野の「古傷」をえぐり疼き始めた。まず、枝野の発言を振り返ってみよう。
読売新聞は12日、「立民・枝野氏『減税ポピュリズムに走りたいなら、別の党を作ってください』…党内の消費税減税論をけん制」という見出しをつけて、次のように報道した。
「枝野氏は関税措置を『国難』と指摘した上で、『不信任案が通ったら、自民党総裁選や衆院解散などで1か月半の政治空白ができる。年中行事だからといって、(不信任案提出を)やるのは無責任極まりない』と強調した。
また、党内で消費税減税を求める声が強まっていることに関しては、『次の世代につけを回すことになる。選挙対策としても最悪だ』と批判した。『減税ポピュリズムに走りたいなら、別の党を作ってください』とも述べ、党内の減税論を強くけん制した。」
時事通信の記事も紹介しておきたい。時事通信は同日、「消費減税『無責任なポピュリズム』 立民枝野氏、内閣不信任案に否定的」という見出しをつけて、次のように報道した。
「立憲民主党の枝野幸男元代表は12日、党内で消費税減税を求める声が強まっていることに関し、『参院選目当てとしか言いようがない、無責任なポピュリズムだ』と批判した。『給付であれ減税であれ、財源を明確に示さないのは国民生活にマイナスだ』とも指摘した。さいたま市で開いた会合で発言した」
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