… … …(記事全文5,185文字)「ガザ停戦合意」の流れは、退任間近のバイデンの功績でも手柄でもない。就任間近のトランプがネタニヤフに強く命令した。敬虔なクリスチャンのトランプは信仰に基づき「大イスラエル主義」に王手をかけている
◆〔特別情報1〕
「ガザ停戦合意」の一報で始まった一日だった。
ロイターは16日、「ガザ停戦合意、バイデン氏『自分の提案反映』 トランプ氏も功績主張」という見出しをつけて次のように報道した。
「バイデン米大統領とトランプ次期大統領は15日、イスラエルとイスラム組織ハマスがパレスチナ自治区ガザでの停戦で合意したことについて、ともに自身の功績だと主張した。
合意はバイデン政権による数カ月に及ぶ交渉を経たものだが、トランプ氏の特使が協力し成立した。
バイデン氏は停戦合意の発表で、最終的な合意は昨年5月に自身が示した提案の枠組みをほぼ反映した内容だと指摘した。記者から、合意成立の功績は自分とトランプ氏のどちらがより評価されるべきかとの問いには微笑みながら『冗談だろう』と回答した。
一方、トランプ氏は、ソーシャルメディアでの声明で、自分が当選していなければこの合意は実現しなかっただろうと述べた。『この壮大な停戦合意は、11月の(大統領選の)歴史的勝利の結果としてのみ実現したものであり、これは私の政権が平和を追求し、全ての米国民と同盟国の安全を確保するための取引を交渉するというメッセージを全世界に送ったものだ』と投稿した」
ところが一日が経過するなか、不穏な動きが出てきている。ガザへの攻撃がいまも続くなか、日テレニュースは17日、「イスラエル政府、停戦合意を承認の閣議延期「ハマス側が合意の一部を反故」という見出しをつけて次のように報道した。
「イスラエル政府は16日午前に安全保障内閣を招集して、停戦合意を承認する予定でしたが、『ハマスが合意の一部を反故にした』などとして、閣議を延期しました。イスラエル政府は声明で『ハマスが合意の全てを受け入れたと通告するまで、内閣は招集されない』として、ハマス側をけん制しています。
一方、ハマス側は「仲介国が提示した停戦合意に取り組んでいる」と反発しています。
また、一部のイスラエルメディアは、ネタニヤフ首相と連立政権を組む極右政党のスモトリッチ財務相が、停戦合意に反対し、『ハマスのせん滅に向けた戦闘の再開を保証する』ことなどを、連立政権にとどまる条件としていて、調整のために閣議の招集が遅れていると報じました。停戦は19日に発効する予定とされていましたが、ギリギリの駆け引きが続いています」
現地メディアはその後、双方の問題が解決したことから、17日に閣議が開かれる見通しだと報道しているという。(TBS)
ガザ停戦を巡る駆け引きについて、トランプ新大統領のシナリオライターと連携している在日外国人記者は、まず次のように語った。
「バイデンがガザ停戦について、まるで自分の手柄であるかのように語ったようだが、これは完全なウソ。バイデンの功績でもない。トランプが2日前、ネタニヤフに停戦を強く命令した」
以下、トランプ新大統領のシナリオライターと連携している在日外国人記者からの特別情報である。
板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~
板垣英憲(政治評論家)