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板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~

板垣英憲(政治評論家)

板垣英憲

自民党総裁選「まさかの坂」劇場は終わらない。背筋も凍る驚くべき事態が、投票日当日まで繰り広げられていた。高市陣営選対本部は「女の意地」を賭けて、いつでも新党準備室に衣替えする構えで執行部をけん制している

自民党総裁選「まさかの坂」劇場は終わらない。背筋も凍る驚くべき事態が、投票日当日まで繰り広げられていた。高市陣営選対本部は「女の意地」を賭けて、いつでも新党準備室に衣替えする構えで執行部をけん制している

◆〔特別情報1〕
 自民党総裁選は、「まさかの坂」の「大番狂わせ」で、自民党の「ボッチ」石破茂がサプライズ当選を果たした。出馬すら危ぶまれていたのが、一体なぜ?こうなったのか。この点については、いろいろと理由は語られているものの、核心に迫るものではない。右に寄り過ぎている高市では選挙が勝てないと判断した国会議員票が、最後に石破を選んだということになっている。しかし、そうした心理をも手玉にとったかのような驚くべき事態が、投票日当日まで舞台裏では繰り広げられていた。
 最後の決戦投票で戦った、石破茂にしろ、高市早苗にしろ、ともに自民党内でははっきりいって嫌われ者といわれてきている。何かと付き合いにくい相手だと敬遠されてきた存在だ。その二人、ともに若かりし頃には、反自民の立場で別の政党(新進党など)に所属していた経緯を持っている。
「新進党」という政党をリアルに知っている人は、いまや少ないだろう。第一線の30代前半までの記者たちは、まだ生まれてもいないかヨチヨチ歩きの頃のこと。先輩記者から聞かされる以外はほとんど実感がないはずだ。石破は小沢一郎が立ち上げた新生党を通じて新進党の立党時に参画していた。高市早苗は柿沢弘治が結成した自由党の流れで小沢一郎の新進党に参加し、最初の小選挙区比例代表並立制導入の選挙で当選を果たしている。ちなみに、立憲民主党の野田佳彦代表は、細川連立政権の日本新党から、新進党の合流に加わっている。代表選で野田と決選投票まで戦った立憲民主党の創立者である枝野幸男も、日本新党から新進党に参加したメンバーの一人だ。ついでに小池百合子都知事も日本新党から新進党合流のメンバーである。また、さらに新進党結党には公明党がまるごと加わっており、この間「公明」の名称が日本の政界から消えていたのである。
 細川政権発足から新進党の結党、そして解党を経て、その後の自自公連立に至る過程も、振り返ってみれば、すべて結果的には「剛腕・小沢一郎」が仕掛けてきた政権交代と政界再編であった。そこに係っていたメンバーがいま、政界を動かす立場となって檜舞台に立っているということである。
 この舞台裏について、自民党内部に精通する複数の情報通から驚くべき話を聞いた。

… … …(記事全文6,159文字)
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