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板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~

板垣英憲(政治評論家)

板垣英憲

政治目標を達成し存在意義を失っている維新は消滅の危機にあり、野党共闘は必須となっている。また裏金問題で襟を正さなければならないのは、政治家だけでなく有権者もしかり。裏金議員を選出している有権者にも責任がある

政治目標を達成し存在意義を失っている維新は消滅の危機にあり、野党共闘は必須となっている。また裏金問題で襟を正さなければならないのは、政治家だけでなく有権者もしかり。裏金議員を選出している有権者にも責任がある

◆〔特別情報1〕
 自民党の総裁選が終わり、石破新総裁が誕生し、党役員・閣僚人事が続々と発表されたかと思うと、総裁選での解散に関する前言を翻し、首相に就任していない「伝家の宝刀」を持たざる段階で石破新総裁は、解散を振りかざしてしまった。
 読売新聞は1日、「石破氏『おきて破り』の解散明言、政権安定化へ賭け…議席減なら責任論も」という見出しをつけて次のように報道した。
「『首相でない者がこのようなことを行うのは、かなり異例なことだと承知をしている』
 石破氏は30日、党本部で行われた新四役の記者会見の前に割り込む形で解散方針を明言した後、記者の質問に対し、解散権を握る首相への就任前に投開票日まで言及するのは「おきて破り」だと認めた。 石破氏が『最短日程』にこだわったのは、先送りすれば、総裁選や新内閣発足の熱が冷めかねないためだ。森山裕新幹事長もこれを懸念し、『早期決戦』を強く求めて30日の表明を後押しした」
 新政権発足直後の最も支持率が上がりやすいといわれる、いわゆる「ご祝儀相場」解散を狙ったのはもちろんのこと、もうひとつは解散を急ぐことで、「野党統一候補」体制を整えさせるだけの時間的猶予を与えない狙いもあるだろう。
 そうしたなか、毎日新聞は1日、「維新・馬場代表、『空白区』での野党一本化に前向き 衆院選」という見出しをつけて次のように報道した。
「日本維新の会の馬場伸幸代表は1日の記者会見で、衆院選で自民党派閥の裏金事件に関係した議員に対抗するため、維新が候補者を擁立していない『空白区』での野党候補一本化に前向きな考えを示した。既に擁立している選挙区での候補者調整には否定的な見解を重ねて示した。
 またテレビ朝日は同日、「立憲・野田代表の野党候補一本化案に維新・吉村共同代表「合理性ある」という見出しで、次のように報道した。
「立憲民主党の野田佳彦代表は次の衆議院選挙に向け、自民党の裏金問題に関与した議員が立候補する予定の選挙区では、野党間で候補者を一本化する必要性を唱えています。
 これについて、日本維新の会の吉村洋文共同代表は、次のように話しました。
吉村共同代表『野田代表が言っている裏金議員のところは、一本化して勝負かけていくというのは、一定合理性がある。筋が通っていると思います』
 実現するかどうかは、馬場伸幸代表らが詰めの調整中だと語るにとどめました。
(「グッド!モーニング」2024年10月1日放送分より)」
 しかし、「野党統一候補」の調整の厳しさもさることながら、自民党にとっても「裏金議員」の公認をどうするかの調整は難航を極めることだろう。そうしたなか、小沢一郎は「アンケート不記載が確認された自民党議員ら(2018年~2022年の政治資金収支報告書が対象)」の一覧表を掲載し、「裏金議員、ダメ。ゼッタイ。これこそ今回の解散総選挙の最大のテーマになる。この国の行く末を議論する前に、まず、故意に法を犯し脱税してきた自民党裏金議員を、国会の場から追放することが不可欠。もはや彼らには法律も政策も語る資格は無い。まず、自分の選挙区に裏金議員がいるかどうかの確認を」と、手厳しいコメントをX(旧ツイッター)に投稿している。

… … …(記事全文6,860文字)
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