… … …(記事全文4,340文字)立候補者9人が出揃い総裁選がスタート。「ダブル党首選」として連日報道、実質的な解散総選挙に向けたPR合戦といったところ。埋没しているのは立憲ではなく、その他の政党で、これで対立の構図が出来上がっていく
◆〔特別情報1〕
時事通信は11日、「自民総裁選、9氏の争いに 上川氏が出馬表明―12日告示」という見出しをつけて次のように報道した。
「自民党総裁選は12日告示され、15日間の選挙戦がスタートする。上川陽子外相(71)は11日に記者会見し、出馬を表明。女性2人を含む計9人による争いの構図が固まった。立候補者数は1972年以降で最多となる」
先月の19日に小林鷹之が、一番乗りで出馬宣言をしてから24日後の9月11日、上川陽子外相が、女性の政治参加のシンボルカラーである「白」のジャケットで登壇し出馬宣言をした。これで9人の候補者が出揃い、12日の告示を迎える。各候補者の推薦人は、最低でも20名以上を集めているため、自民党の国会議員・衆参合わせて372名のうち、約半数近くの180名以上の国会議員が、誰かしらの推薦人になっている計算だ。実際には20名を優に越える推薦人を集めている人もいるため、自民党国会議員の半数以上といっていい。この9人がこれから全国行脚をして討論をするということになる。一足先に告示を迎えた立憲民主党代表選4人の候補者は、全国行脚に飛び回っている。「ダブル党首選」として報道され、実質的な解散総選挙に向けたPR合戦といったところだ。当初は立憲民主党が自民党の総裁選に埋没し存在感が示せないといわれ続けてきたが、結局、真に埋没しているのは、その他の政党といえる。
板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~
板垣英憲(政治評論家)