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板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~

板垣英憲(政治評論家)

板垣英憲

戦後GHQが民主化の一環として「学制改革」を日本の西から実施、埼玉県に駒を進めると「男女共学」反対の埼玉県庁のある人物が強かに抵抗、カスリン台風も追い風となった結果、全国最多「男女別学」県立高校が存続することとなった

戦後GHQが民主化の一環として「学制改革」を日本の西から実施、埼玉県に駒を進めると「男女共学」反対の埼玉県庁のある人物が強かに抵抗、カスリン台風も追い風となった結果、全国最多「男女別学」県立高校が存続することとなった

◆〔特別情報1〕
 台風10号が迫りくる29日、立憲民主党の野田佳彦元首相が千葉県習志野市で代表選への正式な出馬表明をした。
読売新聞は29日、「野田佳彦氏『国家を背負う覚悟と力量が問われている』…立憲民主党代表選に出馬表明」という見出しをつけて次のように報道した。
「立憲民主党の野田佳彦・元首相(67)は29日、千葉県習志野市で記者団の取材に応じ、『再び首相を目指す決意を固めた。政権を取り戻すために道筋を付けることが私の役割だ』と述べ、党代表選(9月7日告示、23日投開票)への立候補を正式表明した。
 代表選のあり方については『一定の経験に基づく安定感、国家を背負う覚悟と力量が問われている』と強調。政権交代に向け、次期衆院選で他の野党との連携を進める考えも示した」
 代表続投に意欲を示している泉健太代表は、推薦人20名の確保が難航しているとみられ、同じく中道保守の支持層が野田に奪われていくとなると、更なる苦戦が強いられ立候補そのものが危ぶまれかねない状況になりつつある。
 ところで、本日のメインテーマは立憲民衆の代表選ではない。男女別学の県立高共学化問題を取り上げたい。教育新聞は29日、「男女別学の県立高共学化 主体的に推進、埼玉県が報告書」という見出しをつけて次のように報道した。
「埼玉県の男女共同参画苦情処理委員からの勧告を受けて、男女別学の県立高校の在り方を検討していた埼玉県教育委員会は8月22日、県教委として、『主体的に共学化を推進していく』とする報告書を公表した」
 実は筆者が居住し事務所も構えている埼玉同県内には現在12校の男女別学の県立高校があり、全国で最も多い。続いて群馬、栃木県が多い。逆にいうと男女別学は日本列島でいうと埼玉県さいたま市以北に存続している。さいたま市の隣にある蕨、戸田、川口からさらに東京都から西、つまり日本の西半分の県立高校は全て男女共学で、別学校はない。なぜなら、敗戦後のGHQ占領下においてGHQ民生局が日本国憲法の定める「男女平等の原則」(第14条)の下、日本列島の西から「高校三原則」(小学区制・総合制・男女共学)という民主化が進められてきた。ではなぜ、埼玉県で最も多く、さらに以北の県において「男女別学校」が存続してきているのか。その謎は、後に男子校の浦和県立高校校長に就任することとなるある埼玉県庁教学課長の強かな抵抗と、さらに日本列島を襲った「カスリン台風」が影響していたのだ。毎日新聞記者として最初の赴任地が浦和支局だったという経歴の筆者は、いまから13年前の2011年7月の「うらわ法人会」会報紙にその謎について記事を書いている。台風10号が日本列島を縦断しようとしているいま、そして奇しくも、そのタイミングで日本の政治が動こうとしているいま、本日はいかに「共学化」に抵抗したのかその背景と軌跡を、拙記事から紹介しておこう。

… … …(記事全文5,888文字)
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