… … …(記事全文5,613文字)厚労省は2015年4月、食事からのコレステロールの目標量を撤廃。しかし機能性表示食品として「紅麹サプリ」は認可された。この矛盾の裏には降コレステロール製薬「特許切れ」問題が横たわっていたのか?
◆〔特別情報1〕
共同通信は4日、「サプリ摂取後死亡の調査81人に 小林製薬紅こうじ」という見出しをつけて、次のように報道した。
「小林製薬の紅こうじサプリメントを巡る健康被害の問題で、厚生労働省は4日、摂取後に死亡したと同社が遺族から相談を受け因果関係などを調査している人数が2日時点で5人増え、計81人になったと明らかにした。国会内で立憲民主党が開いた会合で報告した」
この問題については、朝日新聞が6月28日、「紅麴サプリ問題、死亡疑い突如増加 変更していた公表基準が偶然発覚」という見出しで次のように報道していた。
「小林製薬(大阪市)の紅麴(こうじ)サプリメントの問題で、同社から厚生労働省に報告された摂取と関連する可能性のある死者数が、突如、76人増えた。厚労省は同社への不信感をさらに強め、摂取との関連性の調査を急がせている。 この3カ月、死者数は5人と報告されてきた。各社の取材に応じた厚労省の担当者は『毎日、健康被害の報告をいただき、死者が5人から増えていないんだと思うのが自然。会社の対応を我々も信頼していた』と語った。同社が、最初にサプリ摂取後の健康被害の報告を医師から受けたのが1月中旬。それにもかかわらず、国への報告は3月下旬だった。 2カ月もの空白期間は問題視された。国は、報告遅れによる被害の拡大を防ぐため、機能性表示食品については、健康被害に関する情報の報告を義務化する方向で調整している。 そして今回、同社が把握していながら、報告していない死亡事例が数多くあることがわかった」
もともと小林製薬は自社の紅麹サプリによる健康被害に関連する可能性のある死者数が5人として報告されていたのが、約3カ月を経て、死者数が突如として76人増えて81人となっていた。その報告を受けていなかった厚労省が急遽調査をした結果、正式に死者数は81人と更新されたということである。
板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~
板垣英憲(政治評論家)