… … …(記事全文4,687文字)筆者持論「日本の景気10年サイクル」に照らし、史上最高値更新を検証。時の政権との兼ね合いを過去から分析すると、ここから本格上昇への可能性が見えてきた。ただし、政権について外せない必須条件がある。
◆〔特別情報1〕
34年ぶりにバブル期の史上最高値3万8915円の天井を超えて3万9098円に更新、一夜明けて、天皇誕生日を迎えることとなった。この株価上昇は、本格的な強い上昇へと向かうひとつの瑞祥といえるものだろう。天皇誕生日の一般参賀は、4年ぶりに事前の応募無しで行われた。みぞれが降り、寒さも増す中にも関わらず、早朝から多くの人が長蛇の列をなして皇居を訪れ、誕生日を祝った。
ただ、バブル期超えの株価史上最高値といっても、物価高騰にあえぐ一般国民は、その実感はまるでない。それどころか、裏金事件という不正の実態を目の当たりにし、この株価上昇でさえ何か裏金に通じるようなカラクリでもあるのではないかと、勘繰る国民もいるくらいだ。
しかし、バブル経済のときも、始まりの「助走期間」を振り返ると、多くの国民は、先々景気が大きく膨れ上がっていくことなど、ほとんど何も実感していなかった。むしろ国民が実感する頃はピークに達していたのである。
板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~
板垣英憲(政治評論家)