… … …(記事全文4,929文字)「岸田の乱」は「大宏池会」へ向けた岸田首相の戦略だった。「大宏池会」構想は、元々は古賀誠が練ってきた長年の悲願で、そのことは岸田にも告げており、「岸田派」の解散については「最高の夢だった」と語ったという。
◆〔特別情報1〕
AERA dot.が、年末年始(12月26日~1月3日)にネット上で実施したアンケート「『次の首相』は誰が良い?~女性政治家編~」で、田中真紀子は、堂々の3位にランクインしており、令和に再び「時の人」に躍り出ている。
さらに興味深いことにデイリー新潮が26日、「田中真紀子が野党結集の呼び水に? 「小池都知事と組んで政権交代を画策しているフシが」という見出しで、田中真紀子と小池都知事の関係について「週刊新潮」(2024年1月25日号)掲載の記事を報道した。
次の政局に向けて、非常に興味深い点がいくつか書かれてある。要点を以下列記してみよう。
●最近の真紀子には、政治改革を掲げて小池百合子都知事をはじめ女性政治家らと組んで政権交代を画策しているフシがある。一説には、盟友の小沢(一郎)が新進党時代の部下だった小池との間をつないだとも聞く。
●いまさら小沢や真紀子が出て来たところで、脅威にはならない。ただ、彼らと小池都知事が絡むなら話は別。岸田政権はノックアウト寸前だから。これに小池らが“ノー”を突きつけたら、政権は大きく揺さぶられる。
●官邸は小池さんと日本維新の会の連携をかなり警戒している。自民党の体力が落ちているいま、両者が東西で都市型政党を立ち上げれば、次期衆院選での与党の苦戦は必至。
●他方、党内非主流派の二階俊博元幹事長や菅義偉前総理らが離党し、小池氏に合流する可能性もささやかれる。
ということで、あらためて、昨年12月8日に国会内で開かれた田中真紀子の「自民党派閥の裏金問題に関する集会」のノーカット版の動画を観てみると、自民党が警戒する動きがあることがわかる。この点について、二階派「志帥会」重鎮にも話を聞いた。
板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~
板垣英憲(政治評論家)