… … …(記事全文2,863文字)鈴木善幸が昭和五十五(一九八〇)年七月十七日、政権を継いだ。これはキングメーカー・田中の鶴の一声で決まった。田中は、ロッキード事件の裁判中でもあり、まだ復権できる立場になかった。そこで傀儡政権を樹立したのである。
凡庸な鈴木が政権の座に就いたことに、
「ゼンコー・フー(善幸とは何者だ)」
という声が世界各国から間かれた。
日本人の間でも多くの人が、なにゆえに田中が鈴木を首相にしたかについて、首をひねった。この田中の指名には、裏があったのである。
板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~
板垣英憲(政治評論家)