━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~ 2023年6月22日 ◆─── - - - - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。 政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - - - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 米国もNATOもソ連時代のアフガン戦争のように、ロシアが負けて引き上げると思っていた。ウクライナはベトナム戦争の再来に。良心的なジャーナリストも発言を始め、マスコミ論調の転換に貢献している。(satoko女史) ─────────────────────────────────── ◆〔特別情報1〕 本日も昨日に続いて、在米30年超の個人投資家satoko女史からのトップ情報である。 ウクライナの大反攻が大失敗だったのは、世界の新聞・雑誌・テレビが報道を始めている。すでに半分は転向していたワシントン・ポストでは、死傷者が50%に上ると書いているが、ザポロージェ方面オレコフで捕虜となったウクライナ兵によれば、部隊120人のうち生き残って捕虜となったのは3人だけと言う。また、フランスのルモンドは、バルト海の某国で訓練したウクライナ兵は40%がすでに死亡しており、フランス国内で戦闘訓練を受けた2000人は、ほとんど連絡がとれない、と書いている。ウォールストリート・ジャーナルも、ウクライナ軍がロシアの防衛線を突破できないことを報道している。スカイ・ニュースも、今回の反攻は失敗だと決めつけている。 ニューズウィークでは、「ポーランド義勇軍」の実態が、ポーランド正規軍の精鋭であり、ウクライナの防衛省の管理下、ウクライナ国内で戦っていることを報道している。そして、この「ポーランド義勇軍」が、以前書いた「ロシア義勇軍」(ロシア国内のナチス・シンパがウクライナに逃げて民兵となった)と共同行動している。 また、ニューズウィークでは、イラクやアフガニスタンで使用してきた装輪装甲車両が多数ウクライナ国内に装備され、ロシア国内に発砲している事実に関して、バイデン政権から何ら説明がないことも書いている。また、英国のテレグラフ紙の日曜版で、ウクライナ戦に関してコメントしてきた英国のリチャード・ケンプ元大佐は、ウクライナはすぐには勝てそうにない状況で、NATOの意図は一体何なのか疑問であるとし、独仏両国が和平交渉に向けウクライナに圧力をかけるように提言している。 そのNATOはストルテンベルクが、30万人をロシア国境に配置したいと述べているが、どこに30万人もいるのか。全く正気とは思えない。ドイツの現在の戦車・重火器用の砲弾の在庫が2万しかないことについて、ロシアがウクライナで使用している砲弾の1日分か2日分だと、ロシア人は驚いている。ドイツ軍はこれを2031年までに23万まで増強する予定だそうだが、このような兵器の貧弱さでは、ドイツ軍はすでに存在しないに等しい。EUとNATOの姿を見ていると、ハメルンの笛吹きを思い出す。ウクライナに古い兵器を供与した結果がこれだ。一方、ウクライナの外相クレバは、大反攻が始まるまでは、反攻に必要な兵器は十分にある、と言っていたのが、現在では、勝つのに必要なだけの兵器はない、と逆回転だ。 ロシア側では、今回の大反攻について、ウクライナ側の戦死者のあまりの多さに、「オレホフの虐殺」、「ピヤティフトキの虐殺」と呼ぶ人もいる(後者は、チェルノブイリのブリピャチなみの、舌を噛みそうな名前だ)。以前書いた今回の大反攻の主力部隊であった、第47旅団だが、戦闘に出なくてすむように、戦闘車両を破壊しているそうだ。第47旅団だけでなく、他も同様で、投降も多数でている。その大反攻は、現在は小休止であるが、その理由は、主として兵力の不足だ。ウクライナ歩兵の補充が間に合わない。ロシア軍から見ると、ウクライナ軍は「万歳攻撃」をやっている。戦闘車両がなくなってきたので、戦闘車両の保存のために、重火器の掩護なしに、歩兵をロシア側に押し出しているのだ。ロシア軍のスナイパーの言葉だが、マシンガンでうち倒されてもまだ前進してくるウクライナ歩兵を見ていると、ドラッグをやっているとしか考えられないそうだ。その結果、ウクライナ側には大量の戦死者と戦傷者が出ている。フォーブスなどの推定では、最初の1週間だけで、戦死者7500人、戦車・装甲車100台の損失だ。また、別の推定では、最初の2週間で、ウクライナ側の損失は、戦死者1万人、戦車172台、装甲車両・歩兵戦闘車両(ハムビー、ブラッドレー、英ストライカーなど)373台、飛行機・ヘリコプター15機、ドローン200機という数字が上がっている。あまりにけが人が多いので、前線で使う止血剤が全く払底しているが、同時に、前線近くの都市の病院だけでなく、ウクライナ国内の病院が、前線から送られてくる戦傷者で満杯だ。現在、けが人はNATO諸国内の病院に搬送している。… … …(記事全文5,659文字)
板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~
板垣英憲(政治評論家)