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板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~

板垣英憲(政治評論家)

板垣英憲

衆参5補選は、野党がまとまっていたら自民はどこも勝てなかった。それがはっきりした選挙だった。つまり、野党がまとまらないうちに解散しなければならないことがはっきりした。9月解散が有力だ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~   2023年4月24日 ◆─── - - -                    - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。                          政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - -                    - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 衆参5補選は、野党がまとまっていたら自民はどこも勝てなかった。それがはっきりした選挙だった。つまり、野党がまとまらないうちに解散しなければならないことがはっきりした。9月解散が有力だ。 ─────────────────────────────────── ◆〔特別情報1〕  これは、自民党二階派「志帥会」重鎮からの特別情報である。  衆参5補選の結果は、自民党が辛うじて4勝したものの、その内容は厳しいものだった。特に維新に敗北した和歌山1区は、最初から門博文では負けるといわれていた。二階俊博元幹事長は、当初、鶴保庸介参議院議員を立てるつもりでいたし、鶴保だったら負けなかっただろう。門だからダメだった。その門は、公認を得るため、所属していた二階派からわざわざ世耕が所属する安倍派に移っていた。高齢の二階を見限って、まだ若い世耕を選んだといわれている。つまり二階にとって門は、「裏切り者」となっていた。しかし、二階は自民党公認の候補者となった門のため地元議員に頭を下げて回り、応援演説にも立って支援した。  二階の内心は、腹が煮えくり返っていたことだろう。それでも、地元議員に頭を下げ応援したのは、他でもない、門の実父である元和歌山県議会議長の門三佐博(かどみさひろ)と二階は、和歌山県議会議員当選同期の仲であり、兄弟のように仲の良い長年の盟友だったからだ。二階にとっての天敵である世耕弘成参院幹事長に寝返った門博文の裏切り行為にも目をつぶって、応援に立ったのだ。しかし、父親の門三佐博は、盟友の顔に泥を塗るような我が息子の裏切り行為に激怒していたという。  二階としては、本当であれば、今回の補選には二階派所属の鶴保参議院議員を立て、鶴保が抜けた参議院のあとに、自らの息子を立てたいと考えていた。それがうまくいけば、二階自身の選挙区和歌山3区については、自身がもう一期出た後に、世耕に譲ってもいいとさえ考えていたという。ところが、そこまでの話に至る以前に、鶴保を立てようとする二階の思惑に、世耕がチャチャを入れたのだった。衆議院への鞍替えを狙う世耕としては、天敵である二階の思惑で、自分よりも先に鶴保が衆議院に鞍替えすることが許しがたかったようだ。「鶴保VS門」の公認争いが勃発する中、二階派に所属していた門は、世耕が所属する清和会に移ったことで、公認争いの形勢は世耕に強く傾き、門が補選の公認を得ることとなった。  門が立った和歌山1区には、岸田首相が2度も応援に駆け付けた。ただし、最初の応援演説で襲撃事件が起きたため、演説は出来なかった。そして最終日に再度、岸田が応援に駆け付けたものの、結果は惨敗に終わった。  結局、地元の自民党支持者は、公認争いの内情を知っていて、門を積極的に応援する気にはなれなかったようだ。それと門は、中川郁子議員との「不倫路チュー」の相手として知られている古キズも深い。そもそも、和歌山1区で長年対戦してきた和歌山県知事の岸本周平には、4連敗で一度も勝ったことがなく、そのうち3回は比例復活でバッチをつけたが、最後は比例復活にもならず落選していた。岸本が知事選に出たことによる補選だったわけだ。その岸本知事からの支持も取り付けたといわれているが、実際には岸本知事がかつての敵の応援に力が入るはずもない。相手が岸本でなくとも、敗北するほど選挙に弱い候補者であったことが露呈する結果となった。しかも、岸田首相襲撃という事件も起きてしまった。門は、統一教会との関係も明らかになっている。2014年7月に旧統一教会の関連団体の会合に出席し、祝電やメッセージの依頼にも応じ、年2~3回の朝食勉強会にも出席、2021年の衆院選においてはボランティア数人を受け入れていたことを自ら公表していた。その門に対する岸田の応援演説に向けて、襲撃を計画していたということだ。岸田が決断した安倍元首相の国葬について批判的な意見を持っていたとされる容疑者だったといわれ、自民党が統一教会問題をウヤムヤにしようとしていることも、和歌山1区においては、少なからず投票行動に影響したのではないかといわれている。
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