━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~ 2023年1月25日 ◆─── - - - - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。 政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - - - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 戦争は最初から一気に大戦争になるわけではない。戦力の拡大に伴って戦場も拡大していき世界大戦になっていく。ドイツ「レオパルト2」ウクライナ投入で、ポーランドが戦場の仲間入り。第三次世界大戦が目前となる。 ─────────────────────────────────── ◆〔特別情報1〕 ゼレンスキー大統領による「乞食戦争」に、とうとうドイツが根負けしてしまった。ドイツが世界に誇る最強主力戦車「レオパルト2」をウクライナに供与する流れになってしまったのだ。1月25日の「同盟国はウクライナへの戦車供与巡る決断を=ゼレンスキー大統領」という見出しをつけたロイターの記事によると、「ゼレンスキー氏は5台、10台、15台といった規模ではなく、ウクライナが必要としているのはもっと多くの戦車だとし、実質的な納入について最終決定が下されることが重要と指摘」とある。ゼレンスキーは、「独ソ戦」においてのクルスク「史上最大の戦車戦」(1943年7月)を描いているのではないかと思われる。ロイターの記事になか、ゼレンスキーはビデオ演説で「テロリストに対するわれわれの防衛力を実際に強化する決定だ。同盟国は必要な数の戦車を持っている。必要な重みのある決定が下されれば、われわれはそれに感謝する」と語ったとある。では、「同盟国は必要な数の戦車を持っている」というのはどのくらいの規模かというと、英BBC放送によると、「レオパルト2は欧州を中心に2000両以上あり、ゼレンスキー氏は300両もあればロシアを打ち負かすことができると考えている」とのことらしい。しかし、ゼレンスキーの物乞いぶりからすると、本音は「2000両全てウクライナへ」といわんばかりの執拗ぶりだ。 国際ジャーナリスト・木村正人氏のJBpressの記事によると、「ウクライナはメンテナンスが簡単でロシアの第3世代主力戦車T-90に対抗するため設計されたドイツ製第3.5世代主力戦車レオパルト2を欲しがっている。現在、配備されている戦車は旧ソ連製で故障しやすい。」とのこと。 躊躇していたドイツもとうとう、折れてしまった。米ABCテレビは、12カ国がレオパルト2を計100両供与する見通しとなったと報道。これをキッカケに、ヨーロッパ全体は完全に戦争状態に突入することとなってしまう。ドイツが、敗戦から立ち上がり、「史上最大の戦車戦」敗北の教訓から、国家の威信をかけて開発した世界最強の「レオパルト2」が、第三次世界大戦の火蓋を切ることになりかねない情勢となってしまった。 ドイツがギリギリまで「レオパルト2」の供与に慎重だった理由は、まさに世界随一といっていい高性能ドイツ戦車「レオパルト2」が、このウクライナ戦争で戦況を一変させるほど大活躍してしまうと、プーチンは間違いなく頭にきて、最後の一線である核のボタンを押させてしまう可能性が高いからだ。そのことの警戒感は、どこの国よりも「独ソ戦」で熾烈な戦いを敗北し、国家が東西分断されるという辛酸を舐めてきたドイツが一番わかっていることだった。しかし、ゼレンスキーの執拗な物乞いぶりには折れてしまった。2~3日前までは1両も出さないと拒絶していたのが、1両くらいはいいかということになった。ただし、ドイツからは1両だけということが意味することは「責任はとらないよ」というメッセージだ。その責任とは何かというと、「第三次世界大戦」の責任である。さらに欲しいというのであれば、ポーランドが保有する「レオパルト2」を使えということだ。ちなみにポーランドは、2021年時点で247台の「レオパルト2」を保有している。 メルケル政権後のショルツ首相は、プーチンとの関係も近く、「レオパルト2」供与には躊躇してきた。しかし、連立政権ということもあって政権基盤の脆弱さが影響し、踏みとどまれなくなったといえる。踏みとどまれなかったことで、「第三次世界大戦」への道筋が出来てしまったということだ。 【参考】同盟国はウクライナへの戦車供与巡る決断を=ゼレンスキー大統領… … …(記事全文4,282文字)
板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~
板垣英憲(政治評論家)