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板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~

板垣英憲(政治評論家)

板垣英憲

防衛費増大と増税を全面に出せなくなったことをカバーするために出してきたのが、「次元の異なる少子化対策」だった。そうしたなか、「岸田批判」で存在感を示している菅義偉前首相が総理再登板を決意した。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~   2023年1月24日 ◆─── - - -                    - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。                          政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - -                    - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 防衛費増大と増税を全面に出せなくなったことをカバーするために出してきたのが、「次元の異なる少子化対策」だった。そうしたなか、「岸田批判」で存在感を示している菅義偉前首相が総理再登板を決意した。 ─────────────────────────────────── ◆〔特別情報1〕  これは、自民党二階派「志帥会」重鎮からの特別情報である。 岸田首相は、景気が低迷する中での物価上昇という、最悪の「スタグフレーション」というタイミングで「増税」を言い出すものだから、案の定、支持率が更に下がってしまった。防衛費増大と増税を全面に出せなくなったことをカバーするために出してきたのが、「次元の異なる少子化対策」だった。結局、場当たり的に盛り込んだだけで、具体策など何もない。「異次元」をわざわざ「次元の異なる」と表現したところで虚しく響くだけだった。そうしたなか、「岸田批判」で存在感を示している菅義偉前首相が、とうとう総理再登板を決意した。「自分がやるしかない」ということを言っているらしい。自民党内は完全に、「岸田ではもうだめだ」という流れになっており、菅前首相の再登板を望んでいる。岸田が懇願する広島サミットまでは政権を持たせ、6月の会期末頃に退陣ということになるだろう。  日銀総裁交代が注目されている。岸田首相が22日放送のBSテレ東番組で、4月8日に任期満了を迎える日銀の黒田東彦総裁の交代を明言したからだ。国会提示は2月中の見通しだという。これまで、次期総裁候補として有力視されてきたのは、雨宮正佳副総裁とだったが、ここへきて第三の候補者として、白川方明前総裁を副総裁として支えた山口広秀(日興リサーチセンター理事長)の名前が浮上してきている。 ◆〔特別情報2〕  日銀総裁は、衆参それぞれの議員運営委員会において候補者が演説(所信聴取)を経た後、採決が行われて決定する。安倍晋三元首相の「アベノミクス」の柱であった大規模金融緩和を継承するのか、それとも方針転換するのかが問われる。  自民党内では、雨宮正佳副総裁が有力視されている。ただし、「シティ・オブ・ロンドン」の本拠地が日本に移ってくるということから考えるならば、東京を国際金融都市とするプロジェクトの代表者である「東京版金融メイヤー(市長)」に任命されることが公表された「日銀きっての国際派」である中曽宏前副総裁が有力ということになる。大規模金融緩和路線からの方針転換を印象付けるならば、第三の候補者である年金積立金管理運用独立行政法人経営委員長の山口広秀ということになる。ちなみに、山口氏は、菅義偉前首相のお膝元である神奈川県出身だ。
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