━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~ 2023年1月21日 ◆─── - - - - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。 政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - - - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆『小沢一郎の時代』(1996年2月6日刊) 第9章 自民党との利権の争奪戦と分割統治 商工利権 ─────────────────────────────────── 商工利権は、通産省の管轄にかかわる企業郡への政治的つながりをめぐる争奪である。資源エネルギーから自動車、繊維、機械、情報機器、生活関連に至るまで、各種の産業界の業を管轄している通産省にコネを持てれば、企業との関係をつける近道である。 通産省と産業界を中心舞台とする商工利権の争奪は、凄まじい。自民党と新進党が、まさに城を取ったり、取られたりの攻防戦を繰り広げている。ただし、新進党の場合は、自民党の離党組が、主力である。 商工利権の争奪の勝敗は、この利権の本丸とも言うべき通産相のポストの奪い合いによって決まる。 自民党単独政権最後の政権となった宮沢内閣の通産相に渡部恒三が就任した。いまは、新進党の幹事長代理だが、当時は小渕派だった。渡部恒三は、通産政務次官、自民党商工部会長を務めた商工族である。 細川連立内閣の通産相だった熊谷弘は、小沢一郎の腹心であり、小沢一郎の代理として通産省に送り込まれた。一橋大学卒の通産官僚出身である。小沢一郎が、訪ソ、訪米するとき、ハーバード大学に留学など通産官僚時代の知己を基礎に広げた国際人脈を生かし、小沢一郎の国際派脱皮に一役買った。… … …(記事全文2,113文字)
板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~
板垣英憲(政治評論家)