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板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~

板垣英憲(政治評論家)

板垣英憲

「MSA資金」を語る「償還詐欺」が再燃している。何年もかけて「償還話」を追い求めてきた人の多くが後期高齢者であり、官僚OBや日銀OBがブローカーになって持ち掛けるケースが多いが、全て詐欺である。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~   2023年1月19日 ◆─── - - -                    - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。                          政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - -                    - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「MSA資金」を語る「償還詐欺」が再燃している。何年もかけて「償還話」を追い求めてきた人の多くが後期高齢者であり、官僚OBや日銀OBがブローカーになって持ち掛けるケースが多いが、全て詐欺である。 ─────────────────────────────────── ◆〔特別情報1〕  いま巷では、「MSA資金」を語る「償還詐欺」が、またもや再燃しているらしい。筆者は、MSA資金の最終承認者である吉備太秦の取材に基づいて、MSA資金のリアル情報について随時、話を聞いてきている。最近でこそ、ブログ記事にすることには一応ストップがかかり、ブログやメルマガに詳しい内容を記載していないが、過去の話は、3冊の本にまとめて、上梓している。そのなかでは、戦後復興のなかで資金がいかに動き、いかに使われてきたのかといった具体的な内容を記しているのだが、実はそれ以上に訴えたかった吉備太秦のメッセージは、世間に出回る「償還話」は、全て詐欺だと思ってほしいということである。ところが、過去に動いた資金の話をあまりに詳細に記してしまったからだろうか、真の意図が受け止められず、逆に詐欺話を信じ込ませるための材料に用いられてしまっているケースがあることに気づかされた。ここ一年以内においても、3件ほどそうしたケースが筆者のもとで確認されている。わざわざ問い合わせがあった方には、「その話は詐欺だと疑って下さい」と必死で伝えるのだが、既に頭の中は、「ほとんどが詐欺話だろうけれども、私のもとにきた話は、本物だ」と強く信じ、もはや修正不能状態に陥っているのだ。  しかも、そうした「償還話」に取り憑かれてしまったほとんどの人が、既に現役をリタイイヤした高齢者が多い。昨年の夏、どうしても会って話を聞いてほしいとアプローチしてきた人は、筆者と出身大学が同じであり、かつて同窓会組織の講演会に筆者を講師として呼んでもらったという縁があった。無下に断ることは出来ず面会したのだが、延々と「償還話」を語っていた。しかも、「この話は吉備太秦に繋がっている話です」というから驚いた。「会ったことがあるのか」と聞くと、あっさり「ない」というのだが、それでも「間違いなく繋がっている」と言い張る。「なぜその話を信じるのか?」と聞くと、吉備太秦関連の本のなかで記してある「MSA協定」の内容を語りながら、「名刺をお見せすることはできないが、大和朝廷第●●代のある人が…」と、どんどん怪しげな話に突入する。既に、MSA協定の内容は、ネットで検索しても概ねのことは簡単に出てくる。それを語ったところで、本物のMSA資金である根拠には、全くなり得ない。結局、適当なところでその場を引き揚げたのだが、喫茶店で話をしていたこともあり、近くで話が聞こえてしまった若者が、引き揚げる筆者を追いかけてきて「聞こえてしまいましたが、あんな話は詐欺ですから、気を付けて下さい」とわざわざ注意喚起をしてくれた。もはや、いまどきの若者のほうがしっかりしているといっていい。 ◆〔特別情報2〕  また、つい数日前にも、償還話についての問い合わせがあった。電話口のその人は、「いまこの話を取り次いでいる人の何人かと会っているのだが、最終的に一緒にやっている人は、まさに米国のペンタゴンや大統領府とも直接連絡もとれている人で、ある方の紹介で知り合った。経歴についてはインターネットでも確認がとれる人で、大蔵省から財務省の課長までいった人で、金融庁にも繋がっている方だ」と淀みなく語り続ける。  電話口のその人は、ある元政府系の一部上場企業の幹部に、その償還話を持ち込み、資金者と称する人との面談までセッティングしたという。ところが、都内の秘密の面談場所は人数制限があるとの理由で、紹介者であるその人は面談から外されたという。しかも、最終的には面談に出向いた一部上場企業の幹部は、代表権のある取締役に繋げることができる立場ではなかったということで、その話はクローズとなったという。  ところが、それでも償還話を諦めず、次の一部上場企業へ話を持ち込むことに力を注いでいる。償還話を持ち込んできた方とはどういうお知り合いなのかを尋ねると、「ある方からの紹介で、7~8年前に、たまたま知り合った」という。ではなぜ、その人が直接、企業のトップに持ちかけず、わざわざ貴殿という仲介者を立てて話を進めようとするのかと尋ねると、企業のトップに繋がる人脈がないから、持ち掛けてきたのだろうという。大手企業の幹部クラスに繋がる人脈を持っている人なのだ。現役時代は、それなりの企業で活躍していたことだろう。しかも、こうした「償還話」については、他の人からも案件をいくつかもらっており、ここ数年、動いてきたのだという。しかし、資金が実際に動くところまでいったことはないのだという。実は、筆者がこれまで接触した償還話に奔走してきた人の全て、資金が実際に動いたことはないといっている。
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