━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~ 2022年12月25日 ◆─── - - - - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。 政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - - - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆『小沢一郎の時代』(1996年2月6日刊) 第7章 小沢軍団の豪華な顔触れと実力 衆議院議長を条件に党首選を下りた海部俊樹 ─────────────────────────────────── 自民党時代、総理総裁に就任した海部俊樹元首相は、政権欲が旺盛である。三木武夫元首相の秘蔵っ子として政治家の道を順調に歩み、弱小派閥の河本派から、総理総裁に就任した強運の政治家である。 しかし、指導力は、小沢一郎にはかなわない。このため、小沢一郎の操り人形と思われ勝ちではあったが、早稲田大学雄弁会出身で、演説力は、抜群である。それが、新進党の強力な武器の一つになっていた。童顔でソフトなマスクが、国民受けしているので新進党のイメージづくりに貢献してきた。 自民党時代は、文部大臣も経験しており、文教族議員のボスでもあった。そうしたキャリアから、教育政策にかけては、この人の右に出る政治家は、新進党内には、海部俊樹を除いて、ほかにはいない。平成七年七月二十三日の参議院議員選挙でも、応援演説のなかで、国民に受け入れられやすい教育問題を力説していた。 「地下鉄サリン事件などのテロ行為が起きました。なぜ、あのような事件が起きたのか、その原因を、もう一回考え直さなければなりません。それは、人間にとって一番大切なのは一人一人の生命であり、自分の生命を大切にするように、他の人々の生命も大切に尊重するという『心の教育』に光を当てなければならないということです。間違っても、日本が物で栄えて、心で滅びる国にならないようにしなければなりません。明治維新、終戦後の日本、そして今の日本。三回目の維新・開国のような今日、新進党は、結党から三か月を迎え、初めての国政選挙に挑んでいます。新しく進む党、新進党は、物も心も豊かな新しい日本をつくります」 さすがに説得力のある聴衆の心に響く演説である。海部俊樹のこの演説から、新進党がどのような国づくりをしようとしているのかを察することができる。… … …(記事全文6,849文字)
板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~
板垣英憲(政治評論家)