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板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~

板垣英憲(政治評論家)

板垣英憲

ロシアが本気でウクライナ国内のインフラ破壊を始めた。2つの理由がある。クリミアのケルチ橋爆破事件と、スロビキン将軍がウクライナ方面の特別軍事行動の総司令官に就任したことだ。(satoko女史)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~   2022年10月11日 ◆─── - - -                    - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。                          政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - -                    - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ロシアが本気でウクライナ国内のインフラ破壊を始めた。2つの理由がある。クリミアのケルチ橋爆破事件と、スロビキン将軍がウクライナ方面の特別軍事行動の総司令官に就任したことだ。(satoko女史) ─────────────────────────────────── ◆〔特別情報1〕  これは、在米30年超の個人投資家satoko女史からのトップ情報である。  ウクライナの戦争が、やっと始まった。ロシアが本気でウクライナ国内のインフラ破壊を始めたのだ。ウクライナのゲッベルス、アレストビッチは、「ロシアからミサイル80発」と言っている。ロシア国内の基地からミサイルを発射したようだが、黒海からだけでも14発が確認されている。ウクライナ国内の主要都市、キエフ、リボフ、ハリコフ、ドニエプロペトロフスク、ニコラエフ、ヴィニツァ、イバノ・フランキフスク、オデッサ、クリボイ・ログ、リブネへの攻撃が、今のところ報告されている。キエフではSBU(ウクライナの公安)付近と火力発電所で爆発した。各国の大使館も避難を始めた。主として、社会インフラの破壊が目的で、各地の火力発電所にミサイルが落ちている。各地で停電、断水、通信の遮断、地下鉄の停止などが報告されている。西部のリボフでは、火力発電所に3発落ちて、停電し、ポーランドから緊急用の電力供給を受け始めている。今まで、ロシア軍はクリボイ・ログなど前線近くの火力発電所への攻撃を禁止し、ウクライナ軍は発電所に隠れていた。しかし、今日からは、そうした方針は変更だ。 ドンバスが過去8年間苦しんだことを、ウクライナの国民にも経験してもらおう。これで、軍のやり方に不満だったロシア国民も満足だろう。この戦争のやり方の変更には、二つの理由がある。一つは、昨日(8日朝)の、ウクライナによるクリミアのケルチ橋爆破事件。もう一つは、スロビキン将軍がウクライナ方面の特別軍事行動の総司令官に就任したことだ。  まずは、土曜日早朝にクリミアとロシア本土を結ぶ、ヨーロッパ最長のケルチ橋爆破で鉄道・道路ともに損傷を受けた。ウクライナ要人は、プーチンへの誕生日祝いだ、SBU(ウクライナの公安)が裏にいる、とソーシャル・メディアで大騒ぎ。キエフでは、その数時間後には、橋の爆破を記念する切手発行し、切手を2メートルx4メートル位に拡大した看板が市内に早速たてられて、セルフィー・スポットになった。切手の爆破箇所が実際とは違うし、2回爆破した図柄になっているのは、予定通りに行かなかったということか。トラックに爆薬が積んであり、着火装置は別の乗用車にあったという説が一般的なのだが、ミサイル攻撃という軍事分析サイトもあり、詳しい調査を待つしかない。プーチンはウクライナのテロ行為だと、はっきり言っている。いずれにせよ、損傷は思ったより小さく、鉄道はその日の夜には復旧したし、道路も1車線は安全に通行できるので、それを利用している。フェリーも、マリウーポルから5隻ほど確保して運行を始めた。この橋は、プーチンの執政の成功を象徴するもので、前々からウクライナは破壊すると予告していた。ウクライナ政府は、爆破数時間後に手回しよく切手まで発行する位なので、ロシア政府はこれ位の情報は事前に入手していたはずだ。これも何か劇場っぽい。 ◆〔特別情報2〕  クリミアの橋の爆破の直前にあったのが、ロシア軍の人事刷新だ。ハリコフ方面撤退の責任に関して、チェチン首長のカディーロフがソーシャル・メディアで「ラーピン」と名前を出して批判していたが、ラーピンに代わり、スロビキン将軍というのが、ウクライナ方面の特別軍事行動の総司令官に就任した。ラーピンはとても評判が悪かった。縁故主義で、ウクライナ戦線に配属されている自分の息子に勲章をあげたり、司令部は前線からはるか遠くに置いていた。昔をほじくりかえすと、カフカスの山崩れの被災者捜索の時、早々に捜索のための機器を持って引き上げて、地元民から非難の声を浴びている。それに対し、スロビキンは、部下からは全幅の信頼を得ており、シリアでのロシア軍の大活躍の立役者だ。ウクライナ戦線でも初期の勝利に貢献しているが、その後、任から外された。どこでも敵から恐れられている人物だ。この人が現下の軍事行動の、しかも、新設の特別軍事行動総司令部の総司令官に就任した(今まで、ロシア軍にウクライナ戦線の総司令部は存在せず、各軍が勝手に作戦を立てて実行していたのだ)。その上に、スロビキンは、ロシア宇宙軍のトップでもある。ということは、世界中の正義の味方軍が、スロビキンを応援している、という意味だ。ロシア軍内部も、ソ連時代に引き続き、ハザールの潜入でディープ・ステートが現在も勿論存在しており、それを誰の目にも見えるようにしてから破壊することも、ウクライナ戦線の実戦での勝利とともに、今回のウクライナ戦争の目的だ。ロシア軍参謀本部のゲラシーモフは事実上更迭され、スロビキンが、ウクライナ戦線の総司令官に就任したと同時に、参謀本部長の役割を担うことになっている。
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