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板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~

板垣英憲(政治評論家)

板垣英憲

ロシアのウクライナ侵攻から7か月目の9月24日夜、ユダヤの新年が始まる。この前後、みんなが期待する大きなイベントがあるだろう。今後2か月間、11月24日の感謝祭までは、世の中が急速に変化する

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~   2022年9月22日 ◆─── - - -                    - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。                          政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - -                    - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ロシアのウクライナ侵攻から7か月目の9月24日夜、ユダヤの新年が始まる。この前後、みんなが期待する大きなイベントがあるだろう。今後2か月間、11月24日の感謝祭までは、世の中が急速に変化する(satoko女史) ─────────────────────────────────── ◆〔特別情報1〕  これは、在米30年超の個人投資家satoko女史からのトップ情報である。  インターネットの世界で大騒ぎになっている何らかの大イベント予定日「9月24日」の前であったが、プーチンがとうとう動員をかけた。ウクライナの戦争は冬に向けて、終盤戦となっている。前回報告したように、ウクライナ北東部のハリコフ方面で、ロシアは防衛が全く手薄になっていてぼろ負けし撤退した。(これが何かやらせっぽい。)最初の攻防の地、バラクレイヤでは、ロシア軍は一般市民を残して撤退したので(これも何かやらせっぽい)、西側は「ブチャ2.0」のフェイクニュースを流している。真相は、ウクライナ軍が引き取りを拒否した戦死者の死体440体を、ロシア軍が市民墓地の隣接地にロシア正教に則って埋葬したのであり、私もその当時、そのニュースを見ている。ウクライナ側の完全なフェイクニュースだ。その次の主要な撤退地のイジウムでも、親ロシア派狩りが行われている。人道支援物資を受け取っただけで新ロシア派だ。その後、ロシア軍による反攻で、ウクライナのインフラ破壊が本格化し、発電所、送電施設、水、通信関係を組織的に破壊している。ゼレンスキーの出身地のクリボイ・ログでの貯水池の破壊では大洪水が起き、ウクライナ軍の塹壕は冠水し、イングレツ川のウクライナ側仮設橋も流され、橋頭堡への兵站補給ができなくなった。ところが、ザポロージエの原発をウクライナ側がいまだに砲撃していて、2日ほど前にも原子炉の冷却水のパイプに当たって、冷却水が大量に流れ出ている。インフラ破壊には、ウクライナ側による破壊工作もあったので、この3日前くらいに、ウクライナによる「自己砲撃」という言葉ができた位だ。本当はロシア側もウクライナ(NATO)側も、ウクライナを破壊しようとしている。とにかく、ハリコフ地方のロシア派の住民は、ロシア国内への避難を続けている。  このような状況に対し、ロシア国内の雰囲気が変わっていた。今まで、「行け、行け」だったロシアの愛国ブログも総体的に非常に悲観的になり、中にはブログ主自身の義勇兵志願を示唆するものも出てきた。ロシアはNATOとの裏取引で撤退したのではないかという声が高まっていた。今まで、総動員を恐れていた一般市民の間でも、兵員と産業の総動員をかけないと、ロシアはNATOに負けてロシア存続の危機になるのではないかという声がわいてきた。そこにきて、プーチンの動員宣言への伏線があった。まず、ロシアの刑法の改正。動員、戒厳令、戦時中に、自発的に敵側に投降すると、最高で刑期15年の刑法上の犯罪になるという法案が国会に提出され、すぐに可決。その後、ドンバスの2共和国と、その南側のザポロージェ地方とヘルソン地方で、ロシア帰属に関して、今週末に住民投票を決行するという発表が各地の首長からとうとうあった。ドニエツク共和国の首長プシリンも、正式の執務室の演説の後で、非公式の談話も発表していたが、スタジオでプロが撮影する俳優ゼレンスキーとは違い、プシリンは路上でセルフィーだ。住民投票に関しては、ウクライナ政府は絶対阻止すると、かねてから公言している。そのためにやっていたのが、8月末の大攻勢や、ザポロージエ原発の破壊工作だ。プーチンとショイグ(ついでに、軍の報道官のコナシェンコフ)がウクライナのロシア同胞を救わないことに対し、ロシア国民の不満は沸々と高まっていた。このところ、ロシアの傭兵会社「ワグネル」の社長がロシアの刑務所を回って、傭兵のリクルートを行っていて、7月から刑務所から出て実戦についている部隊があることも話していた。また、チェチンのカディーロフは煮え切らないロシア指導部を公に批判していたが、これも脚本通りだろう。冬を控えて、フランスのマクロンは、プーチンに電話会談を申し込んで断られたばかりだ。先週、ドイツのショルツとプーチンが電話会談をしたが、確か1時間30分もやった。本当に敵同士なら、こんな長電話はしない。やはり、やらせっぽい。ヨーロッパ諸国の燃料問題は深刻だが、ロシアは「冬将軍」が来てヨーロッパが困るのを待っていればいいので、全然、急ぐ必要はない。  そこに、プーチンがテレビで演説をするという情報が入り、とうとう動員かと思った。しかし、一昨日の夜のテレビ放送の予定時間が1時間遅れた。次に、夜から翌朝に延期になった。その翌朝の予定時間も朝になったら、8時から9時に変更になった。結局は、国民が望んでいた通り、動員だった。ただし総動員ではなくて、部分的動員で、対象となるのは30万人と軍事関連の産業。人員については、予備役、戦闘経験のある人、軍事教育を受け技能のある人だ。その演説が昨日の午前中の話だが、この30万人には、昨日、すでに召集令状が手渡された。本日の午前5時から7時の間に、各地の徴兵事務所に出頭する。ただし、大多数は、戦闘要員ではなく、後方支援の要員になる。しかも、訓練もすると言っているし、戦闘地に配置するのにも時間がかかるので、30万人の動員兵士が明日にも前線に配置されるという訳ではない。プーチンは、このテレビ演説の後、ロシア創立1160年記念の式典に出席するために、飛行機でベリキー・ノブゴロドに向かった。1160年前のこの日、この地から、ロシアのオレグ王子がキエフ征服に軍を率いて出立した。みんなが期待していた「9月24日」ではなかったが、9月21日は、ロシア人には非常に大切な歴史的な記念日だったのだ。こうして、プーチンはキエフ征服に立ち上がった。 ◆〔特別情報2〕  今回の動員で私がほっとしたことがある。ドンバスでは兵役年齢の男性は、公務員などを除いて、あらかたが動員されて戦っている。ドンバスはお金がないから、この人達の装備が非常に貧弱で、戦死者が多く出ている。以前も書いたが、最新型の防弾チョッキやヘルメット、無線機、ドローンだけでなく、ライフルなどの火器・銃弾、陣地設営の資材、装甲車両等々、ロシア正規軍に比べ、全く危険な状態で戦っていた。これを、早急にロシアと同等に引き上げると発表したので、本当に安心した。また、ドンバス兵の給与等の待遇もロシア兵と同等にするそうだ。今回、ショイグはプーチンの演説の直後に、テレビで演説して、ロシア側の被害の統計数字を発表している。戦死者6千人弱というのだが、これはロシア正規軍だけの数字で、ドンバス2共和国の兵士、ロシア国防隊、ワグネルの傭兵、ロシア連邦各地からの義勇兵、FSBの特殊部隊などの戦死者は入っていない。ドンバス2共和国だけで5千人程度は戦死している。合計で、はやり1万5千人とか2万人になる。これに対して、ウクライナは動員兵が30万人で、正規兵20万だが、その20万人でさえ、6万人が戦死、5万人が負傷なので、惨憺たる状況だ。動員兵の半数は戦死しているのではないか。NATOはキエフに総司令部を置いて、ウクライナ兵を駒として、勝手に総司令部から指揮しているが、外国人傭兵もすでに2千人が戦死している。ショイグはNATOの衛星についても言及していた。ウクライナに情報提供できるのは、軍事用が70、民生用が200と言っていたので、この衛星を打ち落とすことも十分に考えているはずだ。
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