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板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~

板垣英憲(政治評論家)

板垣英憲

ウクライナの戦争は、このところ大混乱になっている。「焦土作戦」のなか、欧米各国がウクライナの地図を分割して「再建」の分担を決めた。破壊しなければ再建の利権は生まれない。いつものやり方だ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~   2022年9月12日 ◆─── - - -                    - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。                          政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - -                    - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ウクライナの戦争は、このところ大混乱になっている。「焦土作戦」のなか、欧米各国がウクライナの地図を分割して「再建」の分担を決めた。破壊しなければ再建の利権は生まれない。いつものやり方だ。(satoko女史) ─────────────────────────────────── ◆〔特別情報1〕  これは、在米30年超の個人投資家satoko女史からのトップ情報である。  ウクライナの戦争は、このところ大混乱になっている。かねてからウクライナ側が大宣伝していた南部の「ヘルソン大反撃」というのを、ウクライナ側が始めて、動員兵を大量投入し、一説では、数日間で死傷者が2万人(うち死者は5千人とも8千人とも言われている)。ウクライナ側が管理している地域の医療施設や医師などには大反撃の2週間前に通知が来ていたので、準備はしていたのだが、救急車10台位のコンボイで搬送される負傷兵で、各地の病院は大混雑。ゼレンスキーの出身地のクリボイ・ログという町もロシア側から攻撃を受けた。(ゼレンスキーはロシア語で育ったユダヤ人で、コメディアンとしてロシア国内で稼いでいた。)これはウクライナの敗戦になった。しかし、ヘルソンは目くらましだという噂の通り、ロシアと国境を接する北部のハリコフで、ウクライナ側は、このところ結集していた兵器と兵員を大投入して、ロシアが夏の間に分捕ったロシア系住民のいる地域に、楽々と侵入した。  ウクライナ軍というよりも、NATOがイギリスで4か月間訓練したウクライナ兵1万人と、アメリカの傭兵(元ブラックウォーター、現アカデミ。アメリカは自軍は送らず、傭兵を送り込んでいる)に、NATOのインストラクターが要所要所で指揮をしているので、ハリコフの大反撃は「NATO・US対ロシア」の戦争の様相を呈している。こちらも、ウクライナの動員で来た兵士は全くの使い捨てで、すでに5千人以上が戦死している。負傷者を搬送する救急車のコンボイが付近の大都市だけでなく、首都キエフでさえ目撃されている。北部のハリコフでの最初の陣取り合戦は、バラクレイヤという所だったのだが、ウクライナ側が兵器・兵員を結集しているという情報は沢山あった。ところが、ロシア側は兵力の増強をせず、ロシア正規軍は配置されていなかった。ロシアの国防隊、ドンバスの動員の兵士などが守っていた。結局、ソ連時代の巨大な兵器庫とバラクレイヤの住民を置いて、しかし、ロシア側は兵士の死傷者を全部運び出して、ロシア側の兵員は撤退した。ウクライナは1日で30キロ進軍し、ロシア管理下の領土に深く入り込んだ。そして、いつものウクライナのやり方で、バラクレイヤでは地元住民の略奪・殺人、ロシア・シンパ狩りを始めている。バラクレイヤは「ブチャ2.0」になり、ロシアが住民を虐殺したと、ウクライナ側は宣伝するだろう。大体、ロシア兵が入ってくると、どこでも、市民はいつも「私たちを絶対に捨てないで」と言い、ロシア軍も「ロシアはずっといる」と約束していたのに、このザマだ。バラクレイヤの次の陥落地では、住民にロシア国内に避難するように勧告し、ロシア軍が最後に撤退して、市民の車列の警護をして戦死者も出ている。しかし、国境の検問所で身元確認するのに、一人20分かかり、なかなかはかどらない。待っている車は数キロに及ぶ。ここにウクライナ側が攻撃してきたら、大惨事になる。 ◆〔特別情報2〕  ロシアの「イワンのバカ」について前回言及したが、全くその通りになった。もともと、ハザールがロシア人を捕まえて奴隷にしてきたのは、ハザールがずる賢いDNAを持っているせいだが、ロシアもお人好しのDNAを持っているのだ。インターネット住民はみんな意気消沈で、「ロシアの大敗北だ」、「ウクライナ側と裏取引したのか」、「一体誰の責任だ」と大騒ぎだ。プーチンには本当の情報が伝わっていないのではないか、バラクレイヤ撤退について沈黙していたロシア防衛省が悪い、スターリンでさえ撤退した時は、発表していた、ショイグもコナシェンコフ(=報道官の将軍)もクビだ、最終的にはプーチンのせいだ、ロシア国内で安穏としているのではなく兵員も産業も動員をかけろ、とか戦争を遠くから見ているだけのインターネット住民はなかなか喧しい。この週末は、モスクワでロマノフ王朝の何かの200周年記念の大花火大会があったり、プーチンはサンボなどの武術センターのオープニングで視察に行ったり、何かウクライナの戦争の現実からかけ離れておかしいなあとは思っていた。しかし、日曜日の夜、ロシア側の反撃が始まった。ウクライナ東部各地の発電所や水道施設、インターネットなどのインフラに対しミサイル攻撃を始めたのだ。  実は、この数週間、ドンバス地方では、ウクライナの砲撃で水道施設や配電施設が破壊され、住民は断水・停電で大変な生活になっている。それで、ウクライナにも同じことをやらないのはおかしい、という声はあったのだが、インフラ攻撃がとうとう始まった。ザポロージエの原発も攻撃されているが、どちら側がやっているのかは、まだ不明だ。というのは、ウクライナ側も自分の発電所をあちこちで砲撃して破壊しようとしているからだ。本当に邪悪な国だ。ロシア側は、昨晩、たったの2時間半のミサイル攻撃で、ウクライナの電力関係のインフラの50%を破壊したというから、まあ、大したものだ。ミサイルをカスピ海(=ハザール海)から発射する、という話を聞いたばかりだったが、実際に、カザフスタン国内のカスピ海沿いからも発射している。ウクライナ政府は、原子力発電の電力をポーランドと西欧諸国に安値で売電する契約を結んでおり、それにより外貨を稼ぎ、自国民には原子力発電以外の高い電力を売りつけようとしていた。そのため、ウクライナとモルドバは、西欧仕様のパワー・グリッドへ移行するテストを2月24日の戦争開始直前に始めていた。現在、全部の原子炉が停止しているザポロージエの原発にウクライナがこだわる理由は、国内に6つある原発を確保しないと、売電による収益が入ってこないからだ。ポーランドに近いフメルニツキー原発では配電施設が攻撃され、ポーランドへの電力供給が途絶えており、ゼレンスキーは慌てて高圧電線の復旧を命じている。しかし、今回の電力インフラの破壊は、決定的なものではなくて、数時間、数日で修復できるものがほとんどだ。実際に、停電が数時間で復旧した地域も多い。ロシアが本気を出して、ウクライナ西部・中部の基幹インフラの破壊を始めるかどうか、そして、完全に破壊するまで長期戦でやるかが、ロシア勝利に必要なことなのだ。いつも緒戦で勝って、後は尻つぼみなのが、イワンのバカなのだから。
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