━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~ 2022年9月3日 ◆─── - - - - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。 政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - - - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 『ロックフェラーに翻弄される日本』(2007年11月20日刊) 第7章 安倍前政権とロックフェラー、そして福田政権ヘ ロックフェラー財閥からの資金提供を断る ─────────────────────────────────── 安倍晋三前首相は2006年9月20日の自民党総裁選挙で、谷垣禎一、麻生太郎と争い、646票(66パーセントの得票)を確保して、同月26日に新総裁に就任した。対抗馬と目された福田康夫元官房長官が7月21日に不出馬を表明した時点ですでに大勢が決し、その後多くの自民党議員が「勝ち馬に乗る」形で雪崩をうって安倍支持を表明。支持しなかったのは、「YKK」と言われた小泉純一郎首相の盟友、加藤紘一、山崎拓両元幹事長だけだった。 安倍支持に回った派閥は、安倍自身が所属する森派(現・町村派)のほか、旧経世会の津島派(旧橋本派)、伊吹派(旧江藤・亀井派)、高村派、古賀派(旧丹羽派)、二階グループである。 津島派では独自候補として額賀福志郎・防衛庁長官(当時)を擁立する動きが見られたものの、森喜朗元首相と近い久間章生総務会長が反対したことや、額賀自身が森元首相の盟友・青木幹雄参院議員会長の直系であることから、立候補を見送った。 伊吹(旧江藤・亀井)派は、亀井静香元政調会長(現・国民新党副代表)が勢力を失って以来、存在感がまったくなくなり、最大派閥の森派に対抗する気力は残っていなかった。さらに高村派も高村正彦外相自身が森元首相と近かったため、安倍支持に回ったのは自然な流れだった。 注目すべきは、森元首相や青木自民党参議院議員会長(当時)と"犬猿の仲"だった野中広務元幹事長につながる古賀誠元幹事長の宏池会系(古賀派)や、親中国派で経済産業相として小泉政権に入閣していた二階俊博を中心とする二階グループが、なぜ安倍支持を打ち出したのかである。 当時は、水面下で利権争いがかなり熾烈な形で進んでいた。森元首相が中心になって既存の利権を保障したり、新しく利権を与えるのと引き換えに支持を獲得するといった動きもあったようだ。こうした状況が両陣営の動きに影響したのかもしれない。… … …(記事全文1,947文字)
板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~
板垣英憲(政治評論家)