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板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~

板垣英憲(政治評論家)

板垣英憲

『ロックフェラーに翻弄される日本』(2007年11月20日刊)  第5章 クリントン政権とロックフェラーの「罠」に嵌った日本  クリントン大統領、日本人の貯蓄額に強い関心示す

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~   2022年7月24日 ◆─── - - -                    - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。                          政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - -                    - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 『ロックフェラーに翻弄される日本』(2007年11月20日刊)  第5章 クリントン政権とロックフェラーの「罠」に嵌った日本  クリントン大統領、日本人の貯蓄額に強い関心示す ───────────────────────────────────  ところで、来日したクリントン大統領は、1998年11月20日午後10時45分に放映されたTBSのテレビ番組「筑紫哲也ニュース23スペシャル」に出演した。番組は「クリントン大統領があなたと直接対話 - 市民 - 家族 - 国家 - リーダー - 地球 - 戦争 - 未来 - 愛」というテーマで、大統領が市民百人からの質問に答える形で進められた。このなかで、若い女性がこう質問した。 「原田由香と申します。大学四年生です。日本は景気対策において、商品券を15歳以下の子どもと65歳以上の高齢者に配ることに決めましたが、このようなことも含めて日本の景気対策についてどうお考えになるか、お教え下さい」  これに対して、クリントン大統領が、次のように答えた。「私はこの商品券については知りません。それに関しては私の意見は、言えませんけれども、むしろ消費を刺激するために打てる策があればそれは何でもいいと思います。日本の方々は大いに貯蓄をしていらっしゃることを知っています。それもいいことだと思います。人口の高齢化を心配していらっしゃる。定年後の貯蓄をしたいと思っていらっしゃる。しかし、その退職後の貯蓄と、いまの経済のバランスが大切だと思います。人口が高齢化するなかで、高齢化する人口を支えるものは堅調な経済だと思うのです。ですから消費者の信頼感を強め、消費を強める策があればなんでもいいのだと思います」  クリントン大統領が、日本の経済、景気問題について実によく知っていることに、多くの視聴者は驚いたのではないか。世界の中心であるワシントンのホワイトハウスにいて、あらゆる国際情勢を把握するアメリカの大統領だけのことはある。それ以上に、注目しなくてはならない言葉がクリントン大統領の口から出てきた。それは「貯蓄」である。うっかりしていると聞き逃してしまいそうだった。  さらりとした会話にもかかわらず、この言葉は、クリントン大統領が日本人の「貯蓄」にいかに強い関心を持っていることを示していた。深読みするならクリントン大統領のこの言葉は、アメリカの指導者やその背後にいる国際金融資本が、世界最大規模と言われる日本人の個人金融資産の中心を占める「預貯金」に食指を動かしている証左とも受け取れたのである。  預貯金を狙うアメリカの総攻撃に負ければ、日本という国のあり方が、道徳、倫理、精神面から根本的に変えられ、政府も企業も国民生活も激変を余儀なくされる危険がある。日本民族にとって有史以来の由々しき事態であった。
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