━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~ 2022年5月17日 ◆─── - - - - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。 政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - - - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ウクライナ戦争は、「NATO対ロシア」「米国対ロシア」「ユダヤ・キリスト教対イスラム教」という対立構図がある。カシミール問題でイスラム教のパキスタンと対立するインドはロシアとの関係が黙認されている。 ─────────────────────────────────── ◆〔特別情報1〕 これは、中東情勢に詳しい某外国人ジャーナリストからの特別情報である。 プーチンは米国に核を落とすと言い、そしてNATO加盟申請を宣言したフィンランドに対しては料金未払いを理由に電力供給を停止した。そんななか、いまパキスンが大変なことになっている。プーチンが、ウクライナ東部で「軍事作戦」を開始すると発表した、2022年2月24日、ロシア訪問中だったパキスタンのカーン首相(当時)はモスクワでプーチンと会談し、その発言のなかで米国の批判を口にしていた。ロシア訪問から帰国直後の議会でカーン首相に対する不信任案が審議され、最終的に、首相の座を引きずり降ろされてしまった。しかし、カーンはそのことに不満を抱き、いま多くの支援者のもと、演説活動を精力的に行っている。しかも、行く先々の会場にはカーン前首相の演説を聴こうという人々で溢れている。そうしたカーンの活動が現政権を脅かしており、新しく首相に就任したシャリーフは、カーン前首相を逮捕すると息巻いている。 カーンは、ロシアに天然ガスと石油と小麦を買うための交渉に出向いていた。ロシアからは35%安の価格で輸入できる話になっていた。しかしロシア訪問の前、米国からは「ロシアに行くな。ロシアの石油も買ってはならない」とクギをさされていた。しかし、カーンは「私たちは米国の奴隷ではない」と言って、ロシア訪問を強行したのだった。ロシアに訪問したカーンに対してロシア外務省は、米国はなんらかの方法でカーン政権を倒しにかかるのではないかとの懸念を示していた。 その懸念は当たってしまった。2022年4月に野党が下院議会に内閣不信任決議案を提出。カーンは議会を解散し総選挙に打って出ることを表明。4月3日に議会は解散された。ところが、野党は最高裁判所に提訴した。4月7日、最高裁は議会解散を違憲と判断した。4月10日に内閣不信任決議案の採決が行われ可決。カーンは失職してしまった。 いまカーンは多くの聴衆が集まってくる地方行脚の演説のなかで、「軍隊も悪いし、裁判所も悪い」と言っているという。 ◆〔特別情報2〕… … …(記事全文3,351文字)
板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~
板垣英憲(政治評論家)