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板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~

板垣英憲(政治評論家)

板垣英憲

『ロックフェラーに翻弄される日本』(2007年11月20日刊) 第2章 デイヴィッド・ロックフェラーとロックフェラー四世の激闘 石油・軍需・ゼネコンマフィア政権

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~   2022年5月15日 ◆─── - - -                    - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。                          政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - -                    - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 『ロックフェラーに翻弄される日本』(2007年11月20日刊) 第2章 デイヴィッド・ロックフェラーとロックフェラー四世の激闘 石油・軍需・ゼネコンマフィア政権 ───────────────────────────────────  ブッシュ政権は"石油・軍需・ゼネコンマフィア政権"である、と書いた。話を戻して、ブッシュ大統領を支える閤僚とスタッフの性質を分析してみたい。  まず、チェイニー副大統領は一九八九年、父ブッシュにより国防長官に指名され、一九九三年一月まで在任、パナマでの「大義作戦」、湾岸戦争の「砂漠の嵐作戦」の指揮を執った。 父ブッシュ退任とともにホワイトハウスを出たチェイニーは、世界第二位の石油関連サービス会社ハリバートン(本社・テキサス州ダラス)の会長兼最高経営責任者(CEO)に就任した。同社の主な業務内容は、石油の採掘や技術供与などのサポート。チェイニーが入社した当時、業績は世界では五本の指に入るか入らないかの水準にあり、肝心の技術は二流だったが、チェイニーがトップに座っている間に一気に業界二位まで昇りつめた。次に、パウエル元国務長官である、職業軍人として三十五年間も最前線におり、ベトナム戦争を含む数多くの戦いで指揮官・参謀を務め、陸軍大将にまで登りつめた。チェイニー国防長官の下では、国防総省内における軍人として最高のポストである統合参謀本部議長に就任、四年間務め上げた。黒人として米国史上初めてのことだった。いずれも共和党政権下のことであった。  一九九一年の湾岸戦争では、チェイニー国防長官の下で「砂漢の嵐」作戦を指揮して勝利を収めるなど、在任中、二十八回におよぶ危機に直面したが、そのたび指揮して兵士たちを救い、共和党大統領率いる"強いアメリカ"を代表する国民的英雄となった。  退役後、大統領候補者として名前が上がった。だが、人種差別グループなどによる暗殺を警戒して、決断しなかった。パウエルは結局野に下り、米ゼネコン最大手ベクテル社のディレクターを務めた。ベクテル社は、米政府が推し進めてきたアゼルバイジャンからトルクメニスタンに向かう天然ガスパイプライン建設コンソーシアムの中核企業であった。この計画はロシアの妨害を受け、交渉がこじれて撤退している。  ラムズフェルド国防長官は、一九七五年にフォード政権の国防長官に就任。レーガン政権時代は、製薬大手GDシール社(現在はファイザー傘下)のCEOなどを務め、ギリアド・サイエンス社の取締役会長や、エンジニアリング大手のアセア・ブラウン・ボベリ(ABB)、ゼネラル・インスツルメント・コーポレーション(GI)の会長兼最高経営責任者など、多くの企業で経営に参加した。GI社は、ケーブル、衛星、および地上放送用の広帯域通信・配信・アクセスコントロール技術のリーダーであり、完全デジタル高品位テレビ(HDTV)技術開発の先駆者である。この関係で、連邦通信委員会(FCC)高品位テレビ諮問委員会に委員として名を連ねたりもした。また、実業界にいる間にも、レーガン大統領中東特使、日米関係委員会委員、米国に対する弾道ミサイルの脅威に関する委員会委員長などの要職を歴任した。
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