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板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~

板垣英憲(政治評論家)

板垣英憲

日本再生の大構想は切り崩されたのか。新生立憲民主党のはずが、結局元の木阿弥となった。顧問か相談役に引っ込んでいるならまだしも、第一線に老害を据えたのでは何も変わらない。結局、自民党の思ツボだ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~   2022年2月22日 ◆─── - - -                    - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。                          政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - -                    - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 日本再生の大構想は切り崩されたのか。新生立憲民主党のはずが、結局元の木阿弥となった。顧問か相談役に引っ込んでいるならまだしも、第一線に老害を据えたのでは何も変わらない。結局、自民党の思ツボだ。 ─────────────────────────────────── ◆〔特別情報1〕  これは、立憲民主党の内部情報に詳しい情報通からの特別情報である。  やはり小沢一郎先生の壮大なシナリオは、切り崩しにあっている。小沢グループが推して泉健太氏を代表にし、立憲の執行部を刷新したというのに、選対本部代表代行の人事について泉代表は小沢先生との約束を反故にした。泉代表は、民主党政権を下野させた老害たちを表に出してしまった。これにより、新生・立憲民主党のはずが、結局元の木阿弥となった。顧問か相談役に引っ込んでいるならまだしも、第一線に老害を据えたのでは何も変わらない。  枝野の代表辞任も、泉の新代表就任も、すべて小沢が仕掛けたことだった。やっと刷新できたと思ったら、また古株の芽を出してきた。このことに対する憤慨は、小沢だけの憤慨ではない、立憲の若手議員たちが、小沢のところに来て「古い人たちには引いてもらうということで、やっと新生立憲民主党に生まれ変わると思っていたのに、これでは意味がない。泉代表はデタラメなことをやっている」と苦情を切々と訴えてきたという。旧執行部の連中は外されまったく面白くないということで、離党して新党をつくろうというところまで考えていた。党の分裂に動揺した泉代表は、結局、老害を選対本部代表代行に据えてしまった。小沢としては分裂も辞さないつもりで、党の再生を試みていた。いま維新に何かと絡んでいる菅直人、そして蓮舫と野田佳彦、それから長妻昭たちが団結し、自分たちの利権を死守しようと画策している。小沢としては、「なんだ、こいつらは。ひとつも変わってない。やれるもんならやってみろ」と完全に呆れている。しかし結局、自民党の思うつぼだ。 ◆〔特別情報2〕  小沢がそこまで激怒した裏には、自民党の二階派のことがある。二階は次の衆議院選挙には出ないで引退し、二階派は林幹雄と武田良太の「林・武田派」となることが決まっている。それを見越して早々に片山さつきは「二階派」に見切りをつけて、安倍派に移ったのだ。林幹雄は、本当であれば先の衆議院選挙で息子に地盤を譲り引退を決めていた。そのために林は密かに、幹事長を降りた二階を裏切り、後任の甘利明幹事長に寝返った。ところが息子の不倫と政治資金のスキャンダルが出ために、林が描いていたシナリオは狂い、もう一期選挙に出なければならなくなった。林の引退後継のシナリオを狂わせたのは、甘利だったという。武田良太は、麻生太郎とは地元福岡で昔から敵対している仲だ。しかし、父親から受け継いだ闇の資金源があり、カネだけは豊富にある。そのため、将来的に二階派は「武田派」になる。ただ林幹雄は習近平のウケがよく二階に代わるだけの中国との太いパイプがあり、武田としてもまずは林の顔を立て、当面は二人会長体制となる。そこに菅義偉前首相の菅派立ち上げと、小沢の野党共闘とが絡んで二大政党制実現という壮大なシナリオがあった。しかし、小沢が描く構想どおりに立憲の泉代表が動かない。  昨年末、枝野が辞任し、小沢グループが推す泉が代表となったことで、小沢はすこぶる上機嫌だった。ところが年明け早々、動きの悪い泉代表に対する落胆ぶりは激しかった。ある小沢グループのメンバーが出向いたときには、「あいつは何も決断できない」と珍しく愚痴をこぼしていたという。それだけではない。退室間際に「泉代表にも挨拶を」と言うと、「言かんでいい」と断じたという。このとき既に小沢は、泉代表を見限っていたともいえる。
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